指導のねらい
@インサイドムーブ(ゴールに背中を向けたプレー)
Aスピードドリブルからのプレー

 Practice Menu Key Point !
1.マイカンドリル 指先の感覚を高めるために、ゴール下のレイアップの練習を行いました。ジョージマイカンという選手がやっていた練習なので、マイカンドリルと呼ばれています。

ゴールに表向きで右手・左手、ゴールに背中向きで右手・左手でシュートを打ってもらいました。このときに使うのは「キャリースピン」というスピンと、「リバースキャリースピン」というスピンの2種類を練習しました。

2.ドロップステップ デールがこれからセンタープレーを必要としていくかもしれないのと、チップやスティッチにとっても色々な足の使い方を覚えるために、インサイドのフットワークを練習しました。

インサイドのプレーをするときは、両足同時に着地して、どちらの足も軸足にできるようにしておきましょう。
ボールを持ったら(もしくはボールを持つ前、ボールを持ちながら)フリースローライン側を確認しましょう。味方がとびこんで来たり、ディフェンスがボールをうばいにきたりしますので、確認することが必要です。

 ドロップステップは、足をゴールの方に落とすようなかんじでターンすることから、「ドロップ」という名がついています。
 ディフェンスが密着していて自分の方が重かったりパワーがあるときに有効です。

3.スピンムーブ
 ターンではなく、スピンです。素早く回転してディフェンスの裏側に回ってしまいましょう。
 ディフェンスが密着していて、自分よりもディフェンスの方が重たい場合に有効です。ディフェンスに体重を乗せて、ディフェンスの肩を軸にして回ってしまいましょう。

4.シクマステップ   ディフェンスが下がっていたら、スピンムーブやドロップステップは使えません。リバースターンで足を引きながらディフェンスの様子をうかがい、抜けると 思ったらボールを振ってドライブ、ディフェンスが反応してきたら逆にドライブインです。ディフェンスがでてこなかったらそのままシュートを打ってしまうの も良いでしょう。
ジャック・シクマという昔のNBA選手が得意だったプレーでシクマステップと呼ばれている技です。

5.ドロードリブル ドロードリブルは、ディフェンスの反応をうかがうためのドリブルです。ローポストからドリブルでフリースローのサークルの下の点線ほうへ移動します。移動しながらディフェンスの反応をうかがって、ディフェンスが守りにくいほうのプレイに移っていきましょう。

重要なのは状況判断をすることです。プレーを決め付けず、常にディフェンスの出方や身長、ジャンプ力などいろいろな要因から、状況判断して最も効果的なプレイを選択しなければなりません。

 ドロードリブル中にディフェンスがゴール側にいなかったら、スピードを上げ一気にレイアップに行きましょう。

 ドロードリブル中にディフェンスが正面に見えたら、後ろ側が空いているのでドロップステップでターンし、シュートに行きましょう。

 ドロードリブル中にディフェンスからはなれるようにステップして、フェイドアウェイシュートをねらいましょう。

 フェイドアウェイにディフェンスが反応したら、それをフェイントにしてステップインしましょう!

6.フックシュート インサイドのステップからもよく使いますし、レイアップのレベルアップにもとても効果的なので、フックシュートを練習しました。

○基本
 体をゴールに向かって真横に向けます。ボールを持っているほうと逆の肩がゴールを刺すようにかまえます。シュートのときは腕が耳の横にくっつくような位置へもちあげ、指先をゴールに向けてシュートを打ちます。
 基本は普通のシュートと同じです。まっすぐ打つ、その距離に打つ、アーチをつけるのが大事です。

○発展
 レイアップのステップをふみながら、フックシュートを打ちます。これが出来るようになると、レイアップを色々な角度から打てるようになります。

7.スピードドリブルからレイアップ  試合でよく使うテクニックの練習です。ドリブルでスピードを出しながら、待ちかまえるディフェンスをかわしてレイアップに行きます。ディフェンスの反応をみて、逆を突く動きをできるかどうかがポイントです。

 少し早めにディフェンスの前で加速して、そのディフェンスの反応をみて、突然切り返すとうまくいきます。ディフェンスの足の向きが大きく変わってしまう ような切り返しができると、特にミニバスの試合ではかなり効果的です。ぜひ練習してみてください。

8.パス&ランからインサイドムーブ  今回練習した、インサイドムーブを、パス&ランから使ってもらいました。これならば、センターではないチップやスティッチにもイメージしてもらえたと思います。このように、色々な場面で使えるステップですから、今から少しずつでもチャレンジしてきましょうね。

9.ドリブルジャンプシュート   最後に、ドリブルからのジャンプシュートを練習しました。テーマは「クイック!クイック!」です。すばやくドリブルからシュートへうつれるように練習しま した。ここがゆっくりになると、せっかく相手を抜いても、シュートに構えているうちにディフェンスが戻ってきてしまいます。すばやくドリブルからシュート が打てるように練習してきましょう!

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
チップ…今まで練習してきた技術がだいぶ身につい てきていると思います。ただ、シュートの正確性がまだ足りないですね。シュートの正確性は、時々の個人指導のときだけでは身につきません。普段の練習か ら、必ず決めるという気持ちで練習すること、絶対落とさないという強い気持ちをもって常に練習することが大事です。がんばってください!

 デール…今回は、デールにインサイドムーブを伝えたいというのが大きなテーマでした。クリスマスクリニックでやっていたメニューを覚えていてくれたし、 うまく使えるようになっていたのでとても嬉しかったです。しかし、実戦では10本中7本くらいはディフェンス相手に決められなければなりません。今回は チップたちがディフェンスだったので、相手が中学生でも確率よくシュートを決められるようにこれからくり返し、ディフェンス相手に練習を積んでいってくだ さいね。

スティッチ…スティッチは、最後のドリブルからのレイアップ、ドリブルジャンプシュートで成長を見ることが出来ました。動きがよくなっていたので、これか らが楽しみです。練習したテクニックをこれからもくり返しくり返しやり続けて、どんどん上手になってくださいね。シュートは落としても平気ではなく、ぜっ たい決める!という気持ちで練習しましょう!