指導のねらい
@強い足・良いバランス能力を鍛えよう!
A自信を持ってシュートを打ち、確率を上げよう。
Bドライブへの合わせを確認し、合わせからシュートを決めよう。

 Practice Menu Key Point !
1.ストレッチ   前日の練習での疲れが残っているようなのでストレッチをを長めに行いました。特にお尻の部分に筋肉痛が残っているようだったのでお尻部分のストレッチも紹 介しました。ストレッチは疲れを取り、怪我の防止になるのできつい練習の後は行うようにしてください。少しきついくらい伸ばすとスーと気持ちよくなります よ。

 また、筋肉痛のときは少しずつ身体を動かすようにしていきましょう。温めながら筋肉をほぐしていけば大丈夫です。

2.スタビライゼーショントレーニング  イルカ君は、とても頑張っているようなのでピタッと止まれるようになりましたね。なので少し強度を上げてきついメニューも紹介しました。少しずつ強度を上げていきましょう。角度を変えるだけで強度が変わります。

 ただ、逆スーパーマンのメニューはもう少し練習が必要ですね。V字までもっていけるようにしたいですね。

3.フットワーク
  ・サイドキック
  ・その場、足の踏み変え
  ・外、中ステップ
  ・ハーキーステップ
  ・もも上げダッシュ
 足の強化のためのメニューです。良いシュートやバランスの良いジャンプ、早く強いドライブに必要な要素です。練習の合間、休憩のときなどに行ってみると良いでしょう。

 足の踏み変えでは、足を見てステップしてしまうので、前を向いて正確に前後へステップできるように練習していきましょう。試合では前の状況を見てドリブル・足のステップをしなくてはいけないので前を向いて練習します。

 もも上げは、股関節あたりの腸腰筋(チョウヨウキン)を鍛えるトレーニングです。腸腰筋によりももを引き上げられるようにします。そうすることで、走る ときに膝を上げて走れるようになります。一歩目も出しやすくなりますのでトレーニングしてみてくださいね。

4.50本シューティング  前々回に続き、シュートを決める意識をしてシューティングを行いました。今回も時間がかかってしまいましたが、ゴールに真っすぐ身体を向けるボールを手の平で転がすようにスローすることがもう少し安定すればもっと早く回れるようになるでしょう。

 今回は特にボールを真っすぐスローすることについて注意しました。今日のシュートは距離は合っているのに、イルカ君から向かって左側にボールが曲るものが多かったですね。原因は覚えていますか?

@セットのときに身体がゴールに向いていないこと
A左足が右足と平行にならず、開いてしまうこと
B顔(鼻)がゴールに向いていないため、スローの後ゴールの左側へ身体   が向いてしまうこと
C返した手首がゴールに向いていないこと

主にこの4つについて注意しました。他には、

D肘から手首が真っすぐ(床に対して垂直)になるようにスローすること
Eボールを手の平で転がすようにスローすること
F背筋・肘・指先を伸ばし、
自信を持ってシュートすること

についても注意しました。

 今回のフォームチェックでは「真っすぐシュートをとばすこと」を重点的に行いましたが、なぜ真っすぐとばすことをこんなに意識する必要があるのでしょうか?少し考えてみましょう。

 3Pシュートでは距離が遠い分、手元でのわずかな曲がりがゴール近辺ではどうなるでしょうか?近くのシュートよりも大きな曲がりとして現れてしまいます ね。つまり、3Pシュートでは手元での曲がりをほんのわずかにしなくてはいけません。そのため、近くのシュートよりも真っすぐとばすことが重要になりま す。
 また、シュートをとどかせるために手・腕の力でシュートを打つと曲がる原因が増えますし、指先の微妙な調節が効かなくなりますね。なので、力まず普段ど おりシュートすることが大事です。とどかない分は、スナップの強さ・足の力で補うように意識していきましょう。 

5.ドライブ&ピッチ
  ・ウィングドライブから
  ・ポストアタックから
  ・シュートチェックに対する
















 
 合わせの動きからのシューティングを行いました。重要なのは、味方のドライブの方向を良く見ること/そのドライブによってディフェンスがどう変化したのかをよく見ることです。

 味方から離れる動きをメインにディフェンスが止めずらい場所へ動き、ボールをもらえるように練習していきましょう。

 イルカ君は、早いタイミングのシュートのほうが良い感じで打てていました。後は止まり方を工夫して、気持ちよくシュートが打てるように練習していきましょう。
ボックスシューティング(ゾーンシューティング)やボールが来る方向の足からストップすると効果的です。

 また、
自分のタイミングと は → 自分が一番打ちやすいリズムで、バランス良く打てるタイミングのことです。良いシューターはこの自分のタイミングを崩しません。自分が一番自信のある タイミングで練習どおりのタイミングだからです。イルカ君も自信を持って、自分の得意な部分で勝負するためには、この自分のタイミングを見つけ確立すると良いでしょう。まだ、毎回違うタイミングですね。

 ここに自信が持てるようになると、もっともっとシュートは安定しますよ!
 

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回はシュート中心の練習でした。練習前に フォームについての質問がありましたが、まずは人によって考え方が違うということを知っておきましょう。これは、今後バスケット以外の場面でも直面するこ とです。世の中にはたくさんの考え方があり、自分の信念も大事ですし、他人の信念も大事なのです。他の人の意見も大事にしながら、自分の意見もしっかりと 持つようにしましょう。

 シュートフォームについてですが、一番大事なのは
イルカ君がどのフォームを理想とするのか?です。どのフォームが打ちやすく、入るのか?自分にあっているのか?を考えてみましょう。僕たちバスケットボールの家庭教師では、真っすぐスローするために、身体の構造に逆らわず頭の少し横からスローするように指導しています。

 人から「ここは違う」「ここは○○だ」などと言われるとストレスが溜まり、辛いのも良くわかります。しかし、イルカ君を認めている指導員がいることを忘 れないでくださいね。1人ではありません。自信を持って自分のプレイをしましょう。ただ、友達の良いプレイ、コーチが他の人に言っていることを真似たり、 吸収したりすることが上手になるコツですよ。頑張ってくださいね。