指導のねらい
@トリプルスレット・ストップの姿勢を確認しよう。
Aターン(リバースターン)からのシュートを安定させよう!
B一歩で大きく進もう、大きく一歩目を出してドライブしよう。

 Practice Menu Key Point !
1.1人連続タップ
  ・両手
  ・片手
 この練習では、連続で1人タップをし、バランスを保ちながら素早くジャンプする練習です。瞬発力を養うことが目的です。
 3人とも連続で15回はいけるようにすることが目標です。良いバランスを保ってジャンプすること・ボールをしっかりと持つこと・ボードに上手く当てて、跳ね返りを調節することがポイントです。

2.8の字サークル  この練習では、狭い中で正確に素早くスムーズな身のこなしをできるようにすることが目的です。

 3人の目標は、30秒間で12回です。上手なプレイヤーは、回るときにふくらむことなく、なめらかに身をこなすことができます。これがスピードにつなが るのですね。この練習は狭いエリアで行うことが重要で、で日フェンスが密集した場面でもスルスルとかわせるような意識をしましょう。

3.スタビライゼーショントレーニング  身体の体幹筋(インナーマッスル)を鍛えるトレーニングです。良いバランス、当たり負けしない身体、空中での姿勢の安定などにつながります。

 このトレーニングは、1日15秒1セットを毎日続けるだけでも成果が出てくるものです。「
継続は力なり」とあるように、続けてトレーニングができるようにしましょう。

4.フットワーク
  ・サイドキック
  ・カップリング
  ・外、中ステップ
  ・ハーキースライド
  ・ディフェンス一歩目
  ・ディフェンス切り替えドリル
 フットワークは、しっかりとした足をつくる・足を細かくステップするなどの運動をスムーズにするために必要不可欠です。きつくて嫌な部分ですが、常に自分の120%の力で取り組めるように心がけていきましょう。

 ディフェンスの一歩めですが、進む方向の足から一歩目を出すことが重要です。また、
足を引いてしまうのではなく、横に一歩目を出さなくては相手にやられてしまいます。この部分は3人とも課題ですね。

 一歩出したら逆の足も動かして
両足の幅を一定にすることを含め、素早く切り替えてディフェンスできるように練習していきましょう。

5.トリプルスレットの確認
  ・スタンスドリル
  ・ストップ、ボール取り合戦
 トリプルスレットの確認をしました。このトリプルスレットは、3つの武器である@ドリブルAパスBシュート がいつでもできる姿勢です。イスに腰掛ける途中で止まったときの姿勢だと紹介しましたね。正確には肩・ヒザ・つま先が一直線になることが大事です。

 ストップのときのトリプルスレットが上手くいかないと、良い次のプレイにつながりません。
ヒザを適度に曲げ、良いバランスを保ってストップができるようにしていきたいですね。

 ストップ、ボール取り合戦では、どんな状況でも「ピタッ」と止まることが重要です。試合の中では、激しく動きながらストップをしなければなりませんし、 よろけても相手は待ってくれません。ストップの技術が向上すると、普段のプレイも大きく変わります。そこを意識して練習していきましょう。

6.シュート講座
  ・チェイサーシューティング
  ・リバースターンシューティング
 
 まずはフォームのチェックをしながら、リバースターンからのシューティングを行いました。

 イルカ君は、シュートがとても安定しましたね。ただ、タイミングを早めて打つ場合や動きの中でシュートするときには注意が必要です。ボールがしっかり持 てず、右手の上にボールが乗っていない場面が見られました。どんな状況で打つときも、この部分は気をつけたいですね。
手首が真っすぐゴールに返ること・肘を真っすぐリフトすることを意識しましょう。

 N君は、まずストップをしっかり練習しましょう。トリプルスレットで止まり、良いバランスで構えることが重要です。課題は、
身体を反ってしまわないことです。ボールのループは高く、下からしっかり持てているので、後は身体を真上に伸ばしていくことができればシュートは安定します。意識としては、自分の中で「前傾しすぎているのでは?」と感じる程度がちょうど良いと思います。

 T君もまずはストップが大事ですね。また少し力みすぎているように感じました。シュートは力でとばすのではなく、
リフトやスロー、スナップなどの身体の使い方で打つことが重要です。
 また、右足でゴールを狙うことを意識していきましょう。ストップのときに右足が少し前にでるように構え、肩幅くらいのスタンスがちょうど良いと思います。

 リバースターンからのシューティングでは、ターン後に右足が前にくるように意識して空中・着地でも良いバランスでいることが大事です。難しい技術ですが、慣れていけるようにしましょう。
 

7.一歩ドライブ(ワンドリブル)

  ワンドリブルでレイアップにもっていく練習です。スリーポイントの外からなので、一歩目を思い切りよく「ズバッ」と抜いていけるように意識しましょう。ま た、せっかく一歩目を大きく出せても、二歩目、三歩目の歩幅が狭くなってしまうと届きません。ステップを大きくできるように練習してください。

 イルカ君は、途中で状態を伸ばしてしまわないように気をつけてください。途中であごが上がってしまうことが原因だと思われます。低い姿勢のまま、ドライブしていけると良いですね。 


 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回はストップと一歩目を大きくドライブするこ とを中心に練習しました。高校に進むと更に当たりが強くなり、動きが早くなります。どんなときでも自分の勢いを消して止まること、トリプルスレットから攻 撃を始めることをもう一度確認しましょう。細かい部分の精度を上げて、ひとまわり、ふたまわりもレベルアップをして高校でのバスケット生活をスタートでき るように頑張っていこうね。毎日のストレッチ・スタビライゼーショントレーニングを継続するように!

 新チームで活動をしていく2人は、まずは基本をしっかりとつけていきましょう。確かな土台がなければ、大きな力はついてきません。このことを忘れないよ うにしてくださいね。いろいろなものを吸収して、一つずつ力をつけていきましょう。また、ストレッチで身体を柔らかくして、床に座るときに腰で座るのでは なく、お尻で座れるように意識していきましょう。まずはイスに深く腰掛けることから始めてくださいね。

 バスケットボールでは、見て覚える、成長できる部分が多くあります。友達のプレイ、プロ選手のプレイは多くのヒントを与えてくれます。上手・下手は関係 なく、いろいろなものがわかる場合があるので、「見ること」を大事にしてください。そして自分で考えて実際に試してみること。
 この個人指導の場でも人数が増えてきました。集団で練習することの良い部分を意識しながら、そこ生かせるようにしていきたいですね。これからも頑張っていきましょう。