指導のねらい
@シュートフォームチェック
A実戦で使えるシュートを身につける

 Practice Menu Key Point !
1.シュート指導
 ・指にのせる
 ・抜くと引っ掛ける
 ・フォロースルー
 ・戻ってくるシュート
 ・連続ジャンプシューティング

最初に、二人のシュートフォームチェックを行いました。ここで色々なドリルを行ったので、自分達でも復習して、高校に向けて準備を進めてくださいね!

○ボールを指に乗せる
 ボールを2Lに構えて、肘を伸ばしきって高く上げたときに、手首をゆっくりとスナップします。そのときに、ボールが指先から離れないで、指が真上をむいたときにボールが指先の上にあるようにするドリルです。
ボールが指の爪先から離れるという感覚をつかむためのドリルです。

○抜くと引っ掛ける
 シュートを打つときに、距離を変えるのは指先と足です。上半身で色々な距離の調整をしてしまうと、ボールがぶれやすいシュートになってしまいます。抜く と引っ掛けるの感覚を使い分けて、大きな距離は足で、細かい距離は指先で調整できるように、たくさん練習してくださいね!

○フォロースルー
 シュートを打った後の指先は、リングの上に見えるようにしましょう。人差し指と中指はリングの中心を指しているように残すとボールがまっすぐ飛びやすくなります。

○戻ってくるシュート
 良いスピンで、ちょうどその距離にボールが飛んで、アーチも高いシュートだと、入った後のボールが自分のほうに戻ってきます。このまっすぐ帰って来ると いうのが良いシュートの証拠です。ただ決めるのではなくて、自分のところへまっすぐ戻ってくるシュートを練習してみてください。

○連続ジャンプシューティング
 いままでのポイントをおさえて、連続ジャンプからシュート練習をしてもらいました。連続ジャンプをした後でも、良いタイミングで、良いバランスで、今までのポイントをおさえて良いシュートを打てるようにしてくださいね!


2.ドリブルの基本確認
 ・レッグスルー

長くシュートを打っていたので、腕休めにドリブル練習をいれました。レッグスルーの連続ドリルです。レッグスルーをミスせずコート往復できるようにしてくださいね。後ろに下がるのも出来るようにしましょう!


3.シュート勝負

シュート勝負を行いました。勝負になると、細かいところを意識することができなくなるので本当の癖が出ます。こういったシュート勝負のなかでもシュートフォームが崩れないように、良いシュートを心がけてください。


4.難しいバランスとタイミングのシュート
 ・レッグスルー早撃ち勝負

レッグスルーからのシュート勝負を行いました。レッグスルーをした後は、ボールが右手側か左手側に移動しているので、そこから素早くシューティングラインにボールを運ぶ必要があります。
この動作が素早く行えるようになれば、試合中も色々な状態から素早くシュートが打てるようになります。

無駄なステップをふまず、素早くシュートを打てるようにしましょう!素早くても、ボールが曲がってしまったり、シュートが入らないようでは意味がないので、素早くても入るシュートが目標です。


5.腕のプライオメトリック

指先や腕の「瞬間」の力が弱いようだったので、腕のプライオメトリックトレー ニングを行いました。プライオメトリックトレーニングは、瞬間的なパワーを高めるためのトレーニングだと思ってください。腕に瞬間的にパワーが入れられる ようになると、素早いパスが出せたり、シュートモーションに素早く入ることができるようになります。

ドリルとしては、腕立て伏せの姿勢になって、ボールを転がしもらってそのボールの上に腕で飛び乗るというものです。腕でジャンプするので、瞬間的に腕を伸ばすことが必要です。腕立て伏せの状態から拍手をするトレーニングも効果的です。


6.ターンバランスシューティング

シュートのバランストレーニングです。ボールを持って、トリプルスレッドの状 態から一度バックターンをし、すぐに戻ってきてジャンプシュートを打ちます。このときに、身体が回転しているので、流れて打たないように気をつけましょ う。素早くターンした後でも状態が安定していることと、ジャンプがまっすぐバランスよく行えることが重要です。

ターンしたときに、ボールを大きく外側に出すと、戻ってきたときのボールの動きが大きくなるので、その分ボールのコントロールが難しくなります。こうして安定した姿勢を保つのが難しいなかでも安定してシュートが打てるように練習していきましょう。


7.Wレッグスルー 最後は難しいドリブルからのシューティングを行いました。レッグスルーを2回連続で行い、そこから素早くシュートを打ちます。2回レッグスルーしたときに少し横移動を入れることで、さらに難しいドリルになります。

試合でも実際に使えるステップになりますので、どんどんチャレンジして技術を磨いてくださいね!
横移動の時にはハーキーのように小刻みにステップを踏むのがポイントです。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント

 高校に入る前の最後の指導だったので、テーマをシュートに設定しました。高校に入ったときに、第一印象がとても重要だと思います。

 最初に「こいつはシュートが入るな」と思われるのと「こいつはシュートが入らないな」と思われるのとで、結果がかなり違ってきます。同じシュートミスで も、「次は決めるかも」と思われるか、「やっぱり入らないか」と思われるかは大きな違いです。コーチや上級生たちの第一印象を高めるためにも、今回はたっ ぷりとシュートの復習とスキルアップを行いました。

 シュートの技術は習慣が作ります。毎回毎回の練習で意識したことがいつしか習慣になり、技術として身についていきます。シュートの動きは生まれたときに は誰も出来ない技術です。なので、練習して身につけなければなりません。自然には身につかないので、練習の中で悪いシュートを身につけることも、良い シュートを身につけることも出来ます。普段の積み重ねで、良い習慣を身につけた人は、良いシュートが身につきます。悪い習慣を身につけた人は悪いシュート が身につきます。

これから高校の3年間を良いシュートフォームで練習できるように、今から意識して良い習慣を身につけてくださいね!高校での二人の活躍を僕も楽しみにしています!がんばってくださいね!