指導のねらい
@ボールスピンを覚えよう
Aアーチの高いシュートを打つ

 Practice Menu Key Point !
1.ウォーミングアップ  脚のストレッチをやりました。脚の付け根と太ももの前の筋肉が硬くなると膝に影響がでます。これから成長期を迎えるJONにとってはストレッチはとても重要ですので練習の前後はもちろん、朝起きたときやお風呂上りなど日々やれるようにしましょう。
 ハンドリングも休みを入れずに全力でやるとかなり汗をかくぐらい身体が暖まります。部活動でもチーム練習が始まる前に2.3分の時間を作れるようにして 毎回やっているとボール技術のレベルアップはかなり速くなります。頑張って継続していって下さい。

2.10分間ラダートレーニング
  (ハンドリングとのカップリング)
  今回はトレーニング用のラダーを使って本格的に練習しました。ハンドリングをしながらやったりもしました。単純なボディーサークル(お腹のまわりを回すハ ンドリング)でもステップワークしながらだとミスしたり止まったり、またはステップを間違えたりでした。これは脳から行動の命令を送る神経系のトレーニン グの代表的なものです。JONはちょっと苦手なようですね。少しずつでもいいので出来るようになっていきましょう。次回からもう少し複雑なステップも入れ ていきますので今回やったものは復習しておいて下さい。まずは得意なステップからでいいので正確に速く出来るようになりましょう。

3.バックシュート
  ・レイバック
  ・リーチバック
 バックシュートの練習です。レイアップと同じステップ同じ手で打つレイバックシュートと、逆のステップ逆の手で打つリーチバックシュートを練習しました。
 レイバックシュートでは
ボードにぶつけられるように体の角度を変えるの がポイントでした。体のレイアップシュートのままの角度では直接リングのほうにボールが飛んでしまいましたね。1,2のステップ中に背中がボードに45° の角度になるように体の向きを変えられるようにしましょう。リーチバックシュートは逆に体の角度をあまり変えないほうが打ちやすいです。体を無理にひねっ たり腕を振り回したりするとコントロールが定まりません。バックシュートは頭のうしろ方向に打つため、最初のうちは難しいしあまり使えないかもしれません が慣れればとても有効な武器になります。試合や練習の中でどんどん使って自分のものにしていきましょう。

4.マイカンドリル  ボールにスピンを掛ける練習をしました。レイバックシュートのときに使ったキャリースピン、リーチバックシュートのときに使ったリバースキャリースピンを掛けてゴール下でシュートを打つ練習です。ジョージ・マイカンというNBA選手がやっていたドリルなのでこの名前が付きました。
 キャリースピンは上手く回転が掛かっていましたね。あとは自分がどれくらいの回転を掛けたらどれだけ曲がるかをつかむことと、回転をつけながら狙ったと ころにぶつけられるように練習しましょう。リバースキャリースピンはボールを指先で回すときの回転のさせかたでした。ボールスピンは使えるようになるとプ レーの幅が広がります。バックシュートの練習やこのマイカンドリルでスピンの感覚をつかんでいって下さい。

5.シューティング
  
 今回はボールの描く軌道、アーチの高いシュートを打てるように練習しました。まず一番重要なのは手首を返してL字を作ることしたね。腕から手首が真っ直ぐ伸びているとボールは前に飛んでいってしまいます。ボールを持ってトリプルスレットに構えたときから手首を折るようにしましょう。
 シュートを打つときのJONの癖は、ジャンプしようと膝を曲げたときに腕で反動をつけてまうことです。その時に手首が下を向いてしまったりシューティン グラインからボールがズレたりしてしまいます。膝を曲げても上半身は崩れないように意識して下さい。

6.仰向けシューティング   最後に少しだけ家でも出来るシュート練習と注意点の説明をしました。まずシューティングラインにボールを構えられるようにすること。そしてこの仰向け シューティングでも手首のL字と肘のL字の2つのLを作れるようにすることです。そして肘が開かないように注意して下さい。あとは毎回同じところに落ちて くるように意識して、一回一回ズレを調整していきましょう。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 2日連続での指導になりましたが、自分で何かつかむことができましたか?感覚的なことは何日もの練習が必要ですが、頭で理解すべきことは早く覚えて、自分で自分に注意が出来るようになりましょう。
 今回練習したボールスピンは、マイカンドリルなどでたくさん数をこなして下さい。試合中は、瞬間的に使う手が得意な方ではなく有効な方(ブロックされに くいなど)じゃないといけません。特にゴール下付近には手の長い大きなプレーヤーがいるので、そういうプレーヤーをかいくぐるには左右両方使えることが大 きな利になります。ウィークハンド(利き手じゃない手)でもボールを扱う技術のアップを目指してください。
 シュートタッチは随分よくなりましたね。まだボールが真っ直ぐ抜けていかないことがありますが、打った瞬間にキレイなアーチを描くシュートが増えてきま した。そのときの感覚を覚えて、一本一本のシュートをそれに近づけられるように修正していきましょう。ボールが指先から抜ける感覚を早くつかむためにも仰 向けシューティングは家で自主練しておいて下さい。一日○本と決めたり、最初のうちは○分間と時間を決めて数よりも正確に打つことを意識するのもいいかも しれません。JONはまだまだ発展途上なのでこれからの成長が楽しみです。正しい努力を続けていけば自分でも信じられないくらいの成長をみせるかもしれま せんよ!頑張っていきましょう。