1.ウォーミングアップ
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簡単なストレッチとランニングでウォーミングアップをしました。
D君は足首がかなり硬そうでしたね。屈伸と伸脚は両足のかかとを地面から離さずに出来るようになって下さい。腕を後ろで組んでも同じように出来るまで柔
らかくなりましょう。そのほかにも二人とも柔軟性がまだまだ充分とは言えないので、ウォーミングアップ・クールダウンなど練習の前後だけでなく、家に帰っ
てからもストレッチをして柔軟性も高めていって下さい。
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2.ドリブルチェンジ |
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JONの方が来るのが早かったので、一足先にドリブル練習をしました。基本のドリブルチェンジとリトリートドリブルの練習です。
フロントチェンジ:低いところでチェンジするようにしましょう。ボールをもらう方の手はフロアの近くまで迎えに行く、ボールを渡す方の手はギリギリまでしっかり送り届けるというのがドリブルミスをなくすポイントです。手からボールが離れている時間が少なくなるようにしましょう。
ロールターン:ドリブルチェンジの中でJONの一番の課題はロールターンでした。JONのロールターンの失敗はボールが体から離れてしまうことが
原因です。ボールが遠くなるとコントロールしにくくなりますし、大きく回ってしまうためバランスを保つのが難しくなります。またハンドチェンジのロール
ターンのときはチェンジした手でボールの下の方を捕らえてしまっていたのでターンの最中にボールが上のほうに上がっていってしまいました。まずはボールを
見てもいいのでしっかりボールの真ん中を捕らえるようにしましょう。もうひとつロール後の足です。ターンした後、ロールの軸になった足が前に踏み出せな
かったので、方向チェンジ後にスピードに乗れていませんでした。ターンしたらそのまま次の方向に走り出せるように1歩目を素早く前に踏み込みましょう。そ
のためにもロールターンの最中に腰が浮かないことで
す。体が浮くと重心が不安定になるので次の1歩が上手く踏み出せません。苦手なロールターンですが動きを意識しながら1つ1つ克服していきましょう。それ
とJONのロールターンは1回転してしまっていたのでしっかり方向チェンジできるように回り過ぎないようにしましょう。
ビハインドザバック:このドリブルチェンジは斜め前(次に進む方向)にボールを落とせるようにしましょう。チェンジしてから走りだすのではなく、前に落としたボールに追いつくように走ることが出来ると、実践でも活かせるチェンジになります。右手はなかなか上手く出来ていたので左手も同じくらい出来るように練習していきましょう。
レッグスルー:これはレベルが上がると試合中かなり多様されるドリブルチェンジです。前足の膝がディフェンスからボールを守ってくれるので安全なチェンジになります。スピードを落とさず進路を変えるためにはレッグスルーしたときには体の向きを変えていることです。レッグスルーをする前に少しジャンプすると体の向きを変えやすくなります。レッグスルーは当たり前のように使えるまで練習してください。
トライアングルドリブル:ドリブルチェンジとリートリートドリブルを取り入れた練習をしました。合
計3セットやりましたが、真剣に1セットやると見た目以上に疲れる練習です。バスケットの技術は体力に余裕があるときばかり出来ても実践では力を発揮でき
ません。動き続けて辛くなってきても正確なプレーが出来るように、息が乱れている状態での練習も積極的にやっていきましょう。
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3.ドリブルの基本 |
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D君も到着して2人でドリブルの基本を確認して練習しました。
まずボールは手で叩かずに手のひら全体で包みこむようなイメージを持って下さい。そして体の前で突かずに肘を上下運動させて体の横で突く、上がってきた来たボールの勢いを吸収しながら体に引き付けるということを意識しましょう。
D君はドリブルが苦手なようでしたが、今回の練習で上に書いたようなポイントは理解できているようでした。ただ何となくドリブルしていても上手くはなり
ません。ポイントを意識した上で数をこなして下さい。止まった状態での基本ドリブルでしたが、JONも左手の苦手さがかなり出ていました。左右両方とも攻
められるようにしていきましょう。 |
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4.バックシュート(レイバック) |
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ランニングシュートの練習です。前回までにレイアップシュートはやっていたので今回はバックシュート(レイバックシュート)を練習しました。まずゴールの
真下からステップして、バックシュートを打つときの感覚を練習をしました。レイアップと同じようにバックシュートもボードに当てて打つとやりやすいです。
そのためには角度が大事になります。その角度を覚えるためにもまずゴールの下から角度をつけてバックシュートの練習をしました。
次にドリブルをつけてランニングシュートでやりました。JONはランニングシュートになると角度が悪くなることが多かったです。原因はランニングシュー
トのステップの1歩目と2歩目が同じ方向に進んでしまうことです。リングをくぐって逆サイドからシュートを打つので、リングに向かっていったままのステッ
プではボードに当てるための角度がなくなってしまいます。ですからボールを持って2歩目のステップで斜めに方向を変えられるようにしましょう。D君はス
テップを始める位置が遠すぎてリングの真下からシュートを打ってしまっていました。レイアップシュートを打つときよりボールを掴む位置はゴールに近くてい
いのでリングの下を通過してから打てるようにしましょう。そのあとはJONと同じく、角度をつけられるようにすることが課題です。 |
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5.ディフェンスフットワーク |
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ディフェンスの基本姿勢とステップの練習をしました。
基本姿勢:まずディフェンスの姿勢ですが、相手に対して大きく見せるために足の幅は出来るだけ広
く、そして何よりも動き出しやすいスタンスに構えます。広すぎては動きにくいので、自分が動き出しやすい幅で出来る限り広く構えましょう。そしてつま先の
上に膝と肩があるぐらいの少し前傾姿勢になります。自分のお腹の前に大きな空間が出来るような構えです。その空間が自分のディフェンスの厚さになります。
横に広く、前後に厚いスタンスに構えられるとオフェンスは仕掛けにくくなります。
スライドステップ:ディフェンスの最も基本的なステップの踏み方です。基本姿勢から進行方向に一歩
出した分だけ後ろの足を戻す、また出した分だけ戻す、の繰り返しです。基本姿勢よりスタンスが狭くなることはありません。足の幅が狭くなるまで戻せば次の
一歩は大きくなりますが、そのようなステップではとっさに逆に切り返すことが困難になります。オフェンスの切り返しにいつでも反応できるように基本スタン
スは崩さないようなステップをしっかり覚えましょう。
クロスステップ:実践のディフェンスでは、スピードを出して走ってくるオフェンスに付いて行かなけ
ればならないのでスライドステップだけでは追いつきません。そこで上半身はオフェンスの方向をむいたまま進行方向に向かって走るクロスステップで付いてい
きます。追いついたらスライドステップに変えます。このスライドとクロスをスムーズに切り替えて両方使えるようになりましょう。 |
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6.ハンドリングの宿題 |
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ハンドリングの宿題です。頭の周り、腰の周り、膝の周りを回す基本的なハンドリングです。単純ですが毎日続けることが大切です。「ローマは一日にして成らず」・「継続は力なり」です。地味に地道に頑張りましょう。 |