指導のねらい

@真っ直ぐ飛ぶシュートを身につける

A1on1のスキルアップ

 

 Practice Menu

http://homepage3.nifty.com/Basketball-tutor/practice_report/pr2007triangle.gif

Key Point !

 

1.片足バランス

 バスケットボールではバランスがとても大切です。どんなに技術を身につけても、バランスが悪いとそれを発揮することができません。

 

 今回は片足立ちで目をつむって、逆の足で字を書いてもらいました。みんな、ふ らふらしてうまくいきませんでしたね。身体の軸がぶれないようにしましょう!また、左右で得意不得意がある人は身体のバランスが悪いですよ!どちらの足で も同じように立っていられるといいですね。

 

 目をつむったままのハンドリングにも挑戦しました。目を開けて両足で立ってい る時と同じように回せるようにしましょう!急にスピードが落ちる人は、バランスがうまく取れないのとボールを見てプレイする癖が付いている人です。どちら も大切なことですからできるように挑戦してみて下さい。


2.リレー
ランニング
四つ足
裏向き
2ボールドリブル
レッグスルー

 さまざまなリレー競走を行いました。いずれも行きと帰りは違う向きで行いました。それは、バスケットボールは前を向いて走る時ばかりではないからです。しかし、日常生活では前を見て進むことしかしません。なので、後ろ向きに走ることを習慣づけることが必要です。

 四つ足とその裏向きに走るのは股関節(こかんせつ)が うまく使えないと早く走れません。走ったり跳んだりするときには股関節の働きが重要になってきます。しかし股関節は使っていかないとどんどん硬くなった り、うまく使えなくなったりしてしまいます。みんなは中学2年生になったばかりなので、これからが硬くなっていくか上手く使えるようになるかの分かれ道で す。股関節を刺激していくのに効果的なものの一つとして、いつも行っているダイナミックストレッチがあります。普段から意識して使うようにしましょう。

 ドリブルをつきながらのリレーも行いました。ここでハンドリングの力の差が出ましたね。ボールを見ずにスムーズにやれるくらい練習することが必要です。


3.シュート指導

 初めてのメンバーが多かったので、我々が最も得意とするシュート指導を行いました。シュートを決めるために大切なことは
『真っすぐ飛ばす』『その距離に飛ばす』
この2つです。この2つを満たすために無駄な動きを省いてシンプルなシュートを打ちましょう。

 今回のメンバーに特に気をつけてもらったシュートフォームの注意点は以下の通りです。



1)ボールをまっすぐと支える。
  シュートを真っすぐ飛ばすためにはボールは真下から支えましょう。片手で持ってもこぼれないようにするのがポイントです。

2)シューティングラインを意識する。
  リングの中心に利き手側の足のつま先を向けます。ボールは身体の真ん中ではなく自分の利き手の前に持ってきて、リングの中心を結んだラインを想像します。これがシューティングラインです。このライン上をボールが飛ぶのをイメージします。腕をまっすぐに押し上げて最後は人差し指と中指がリングの中心を指すようにします。

3)スナップを最大限に活用する
 シュートを打つとき手首を曲げて、しわができるようにしてボールを持ちます。そして打ち終わったときには手首は内側に曲がっているようにします。MAXからMAXまで使いましょう。


4.スウィッシュシューティング

 リングやボードに当たらずに直接入るシュートを『スウィッシュ』といいます。普段から、入ればいいのではなくスウィッシュを目指して練習すると、精度の高いシュートが打てるようになります。

 今回は休憩前のダッシュを賭けてのフリースローでしたが、残念ながら目標は達成できませんでした。プレッシャーのかかった場面で決められてこそ本当の力と言えるでしょう!


5.フローティングからのドライブイン

 ドリブルをつきながらの1on1で効果的な技の紹介です。
ボールの上面をすべて使いながら横へボールを動かし、ディフェンスとのズレを作るのがフローティングです。

 ボールを横へ動かす感覚をつかんでもらうために『ハートドリブル』という練習を行いました。両手を交互に使いながらボールをハートの形に動かしていきます。より大きく動かせるように練習しましょう。そこにステップをつけると実戦に近い形になります。


 今回は
・フローティングからフロントチェンジ
・フローティングからレッグスルー
・フローティングからダブルチェンジ
の3種類に挑戦しました。
 
 大切なのは初めのフローティングを大きくやってディフェンスを動かすことです。ディフェンスが動かなければあまり意味がありません。フローティングの後はいろいろと応用が効きますからそれぞれ取り組んでみてください!


6.押し合いながらのドライブイン

 今シーズンからルール改正があり、シュートファールがかなりとられやすくなりました。ディフェンスに少々あたられてもプレイを続けられる選手が活躍できるようになる流れになっているようです。
 今回は3つの技を練習しました。

1)パワーレイアップ
 ディフェンスに接触されながらでも競り合いながらレイアップシュートに持っていきましょう。ゴールに向かってドライブしていくことと、ディフェンスから届かないところからシュートを打つのがポイントです。

2)キキムーブ
 ディフェンスを押し込みきれない場合はステップバックしてシュートを打ちましょう。内側の足で床を蹴り大きく下がることと、バランスよくリングを向いて止まることがポイントです。
 今、プロのストリートボールプレイヤーとして活躍している選手はコーチに『2メートル下がれ!』と言われたそうです。それくらい下がれば大きな外国人選手にもブロックされませんね。みんなもそれくらいの気持ちで思い切って下がりましょう。

3)ロールターン
 ディフェンスが思い切ってコースに回り込んできたら、ロールターンをしてかわしましょう。ディフェンスが入ってきたなと思ったら、素早く回るのがポイントです。リングの方向を把握しておくことも大切です。


799ersシューティングコンペ

 恒例のシューティングゲームですが、今回は人数が多かったので勝ち抜き戦方式で行いました。
 なかなかの好勝負でしたね!また機会があればやりましょう!


8.ゲーム

 今回はコーチも入ってオールコートで4on4のゲームを行いました。人数が多いと実戦的なゲームができていいですね。

 ちょっと切り替えが遅い場面が多かったです。攻守の切り替えを早くすればもっとレベルの高いゲームができますよ。

 

 指導の感想と次回へ向けてのコメント

 

 今回は今までにない大人数での指導でした。今まではできなかったオールコートでのゲームもできましたし充実した練習になったのではないでしょうか?

 シュートは一朝一夕で身に付くものではありません。常にいいフォームで打ち続けることを心がけてい て、やっと無意識にいいフォームで打つことができます。そのためには『修正する』ことが必要です。シュートが外れたら、どのように外れたかを見て修正しな くてはなりません。あのマイケルジョーダンでさえ生涯のシュート確率は5割を切るのです。それでもシュートを修正して試合の大事なところでは決めてきたか らこそ、チームを優勝に導き伝説となるシュートを何本も決めてきたのです。中学生のみんなも同じです。外れたら修正し、入れば繰り返す。これがシュートの 上達の近道です!

 次回もにぎやかに練習できるといいですね。また頑張りましょう!!