☆バスケットボールの目的 |
|
練習の前にバスケットボールという競技の目的について話をしました。バスケットボールの練習をする上で、何のための練習なのかを理解しているのといないのでは効果が大きく変わってきます。それを理解するためにはバスケットボール自体の目的を知らなくてはなりません。
バスケットボールの目的は試合に勝利することです。試合に勝つということは『試合の終了時に相手の得点を上回ること』です。その目的を達成するためには2つの方法があります。
@自チームの得点を増やす
A相手チームの得点を減らす
まず@について考えると、得点を増やすためには2つの方法があります。
@−1 自チームのシュート回数を増やす
@−2 自チームのシュートの確率を上げる
この2つを達成することが目的になります。Aについては@の逆なので
A−1 相手チームのシュートの回数を減らす
A−2 相手チームのシュートの確率を下げる
この2つにわけられます。
これら4つの目的を達成するために何をするべきかを考えます。
@−1 自チームのシュート回数を増やす
1)ドリブルミスやパスミスをしない
2)リバウンド、ルーズボールを獲得する
@−2 自チームのシュートの確率を上げる
1)シュート技術の向上
2)確率のよいシュートを打つ
A−1 相手チームのシュートの回数を減らす
1)激しいディフェンスでミスを誘う
2)リバウンド、ルーズボールを獲得する
A−2 相手チームのシュートの確率を下げる
1)激しいディフェンスで苦しいシュートを打たせる
つまりバスケットボールは『シュートの回数』と『シュートの確率』の勝負になります。この2つのために様々な練習をしていくのです。
これらをきちんと理解した上で練習に臨みましょう!1つ1つの練習の目的をチーム全員が理解することで、同じ意識で取り組むことが出来るはずです。
|
|
1.カップリングスキップ |
|
前回よりも出来るパターンは増えたでしょうか?早く全員が手3足2のリズムで出来るようにしましょうね!
|
|
2.リバウンディング |
|
バスケットボールの目的を考えるとリバウンドが大切だということがわかります。リバウンドを獲得すれば相手の攻撃回数を減らし、自チームの攻撃回数が増えることになります。
リバウンドに最も大切なことは『意欲』です。身長や技術よりも、必ずマイボールにするという気持ちが大切なのです。
初めに自分の最高点でボールを取る練習をしました。ジャンプして最高点に達したときにボールを掴めるようにしましょう。ボールが落ちてくるタイミングと合わせて飛ぶのがポイントです。
一度でとるのが難しいボールは自分の方に一度はじいて取りましょう。(チップアウトというテクニックです。)連続でジャンプして取ることがポイントです。
キャッチしたら着地の時に広めに足幅を取り、力強くヒジを張りましょう。相手にカットされない力強さが大事です。
|
|
3.ジャングルドリル |
|
リバウンドを積極的に取りに行く練習として紹介しました。大人数でリバウンドを争うので、とにかく積極的に飛びつく事が大切です。
身体のぶつかり合いを恐れずに、ゴール下の争いに勝てるようになりましょう!!
|
|
4.ディフェンスをかわしてのパス |
|
ディフェンスの手を止めてパスを出す練習をしました。ディフェンスは手を止められた瞬間には、すぐさま手を動かすことが出ませんから、わざと相手ディフェンスの手を止めてパスができるようにしましょう。
また、身体の正面からパスを出すとディフェンスに引っかかりやすいので身体の芯を外してパスを出しましょう。
ワンハンドで身体の外側にボールを持ち、手首のスナップを上手く使いモーションの小さいパスを出しましょう。大きい筋肉を使ってパスをすると、ディフェンスに反応されやすいだけでなく細かいコントロールもつけにくくなります。細かいコントロールは小さい筋肉でつけられるようにしましょう!
|
|
5.パス&ラン |
|
パスを生かした得点プレイです。パスを出しながらスペースに走り込み、リターンパスを受けて得点へと繋げます。
●パスを出すときのポイント パスを出してから走るのではなく、パスを出しながら走りましょう。ディフェンスとボールの間のいいポジションを早く取ることで次のプレイを有利に進めることが出来ます。
●リターンパスを出す3つのタイミング
★1のタイミング パスをキャッチしたらすぐにリターンパスをします。ボールを弾くぐらいの速さでディフェンスの手にかからないようにボールを返しましょう。
★2のタイミング 走りこむ人がボールサイドを止められて裏へ走りこんだら、ディフェンスには届かないところへボールを出しましょう。走っている人の遠い方の手を狙うように出してあげるといいでしょう。
★3のタイミング 一番使うことの多いタイミングです。走りこむ人のコースにボールを入れるようにして出しましょう。ボールは目の前のディフェンスの横から出せるように芯を外して出しましょう。
|
|
6.5メンパスランドリル |
|
5人のオフェンスがお互いに良いスペースでプレーする、タイミングよくパスを受けに来るという状況判断の練習を行いました。
パスをした選手は必ずパス&ランでゴールに向かってカットするルールです。カッティングした選手がいた場所が空いたスペースになるので、次に誰かがそのスペースを埋めるように動きます。
カッティングした選手は、コートの状況を見て、空いたスペースに移動します。もし、誰かと目的地が重なってしまった場合は、遅れているほうがコースを変えて動きます。
使えるスペースは ・トップ ・左右ウイング ・左右コーナー
です。この場所はとても重要で、中途半端な場所でパスを受けると、味方との距離が近づきすぎてスペースがつぶれてしまったり、味方との距離が遠くなりすぎてパスがうまくつなげなくなってしまいます。
1on1をしかけるときに、周りのディフェンスが離れていれば自分のマークマンを倒すだけですみますが、周りに他の味方のマークマンがいると、自分のマークマンを抜いたとしても次のディフェンスに邪魔されてしまいます。
試合中、ボールは1つしかありません。オフェンスをしている時間の5分の4はボールを持っていない時間になります。ボールを持っている時間よりもボールを
持っていない時間のほうが長いので、ボールを持っていないときにチームメイトの邪魔にならない場所にいることが重要です。
ただ、ルールに沿って動くだけでなくコートの状況を見て『予測して』動くということが重要になってきます。1つ2つ先のプレイを予測して動けるようにしましょう。
|
|
7.ハーフコート5on5 |
|
パスランドリルで練習した動きのみを使って、さらにドリブルを禁止して5on5を行いました。
状況を判断しながら動く事はもちろんですが、ディフェンスがいるのでそれをかわしながらパスをつなげる技術も必要になります。
ディフェンスが激しくてパスを出せない場合は、パスを受けようとしていた人がゴールに向かって切れ、別の人がスペースを埋めるようにして局面を変えま
しょう。悪い局面を何秒も続けずに、局面をどんどん変えてディフェンスを揺さぶることも重要です。
初めはなかなかシュートまで繋げられませんでしたが、徐々にタイミングが合ってきていいプレイも出ましたね!スペースをよく見て動けばパスだけでも充分
に攻めることができたと思います。実戦ではこれにドリブルやインサイドでのプレイも加わりますから、これらを効果的に使えばかなりいいオフェンスができる
ことと思います。チームでもスペースやタイミングを考えてプレイできるようにしていきましょう!!
|
|
8.オールコート2on1 |
|
コートの中で、大きな声を出さなければボールがもらえないというルールで練習しました。
バスケットボールをする上で、声というのは非常に重要な武器になります。まず、味方とのコミュニケーションには欠かせません。パスを要求する声やディフェンスの連携になくてはならないものです。
そして試合中にチームメイトを励まし、鼓舞するのも声を出すことが大切なポイントになります。何より疲れた時に声を出すことで『まだまだ頑張れる』という気持ちになります。
みんなに『ダンクをしろ』と言っても出来ないでしょう。でも声を出すことは全員がすぐに出来るはずです。特にこの練習では全員が大きな声を出してボール
を要求していました。普段からそのくらいの声を出しながらプレイできるといですね☆
|