指導のねらい
@シュート技術の向上
Aリバウンドからの得点力アップ
Bアウトナンバーでの状況判断

 Practice Menu Key Point !
1.レッグスルー10  ドリブルのハンドリング力テスト、及び集中力を試すテストです。

 15分間で10種類のレッグスルーにチャレンジしてもらいます。1〜10まで、段階を追うごとにハンドリングが難しくなります。15分の間にどのレベルのレッグスルーまで進めるかがテストです。

 ノーミスでエンドラインからハーフラインまで行けたら後ろ向きで戻ってきます。途中でミスをしたらスタート地点からやり直しです。

 各レベルの課題をクリアするだけのハンドリング力はもちろん、より難しいものに時間をかけられるように集中してクリアしていく必要があります。

 現時点での最高記録は8分50秒です。今回はクリア者は出ませんでいたが次回はこの記録に少しでも近づけるように練習しておいてくださいね!


2.連続ジャンプシューティング  なわとびのように連続でジャンプしながらパスをもらってシュートを打つ練習です。動きながらのキャッチになるので実戦的なシュート練習になります。

 シューターはパスを受けてから何度もジャンプするともちろんトラベリングです。キャッチの仕方がうまくいかないと素早くシュートが打てません。キャッチ した瞬間に手首が反っている状態(コックをつくる)になっていること、また、ボールをもった腕が床のほうに下がっていないことがポイントです。

 足の力と上半身を上手く連動させて、無駄な力を使わずにシュートを打ちましょう!


3.エルボー
  &サイドジャンパーシューティング
 エンドラインに4列で並び、オールコートのスピードドリブルをした後にシュートを打つ練習をしました。真ん中の2列はフリースローラインの端の角(エルボーと呼びます)で止まってシュートをします。サイドの2列は台形のライン上のマークを目指します。

 スピードドリブルからエルボーに向かっていってジャンプシュートをする人は。しっかりとバランスよく止まることが大切です。ストップからシュートまで時間をかけないように、ヒザを曲げて止まれるようにしましょう!

 サイドジャンパーも同じく、キャッチからシュートまで時間をかけないようにしましょう。サイドジャンパーでは、バックボードを使ったバンクシュートが効 果的です。ボードを使うと多少のシュートのズレを吸収してくれるので、高確率でシュートを決めることができます。(シュートの技術を高める練習をするとき は直接リングを狙うようにしましょう!)

 また、リングに近づきすぎないようにしましょう。レイアップシュートを打たずに、ジャンプシュートを打つということはゴール下にディフェンスがいる場合 が多いです。リングに近づきながらシュートを打つとディフェンスのチェックをうけることになります。しっかりと真上に跳んでシュートするように心がけま しょう。


4.オフェンスリバウンドのシュートタイミング  オフェンスリバウンドを取った後というのは、リングの近くでボールを持っているのでかなりの得点チャンスです。ディフェンスをかわして積極的にシュートを狙えるようにしましょう!

1のタイミング(着地後にすぐジャンプ)
 相手が跳ぶ準備が出来ていないときに有効です。着地したら連続で跳び上がりシュートを打ちましょう。

2のタイミング(着地後にバランスフットを踏んでジャンプ)
 競り合っている相手が自分より小さいときや力で勝てるときにはしっかりとステップを踏んで確実にシュートを決めましょう。

3のタイミング(バランスフットを踏んでポンプフェイク)
 相手を押し切れなければ、競り合っている相手とのタイミングをずらしてシュートを打ちましょう。上半身だけでフェイクをしてディフェンスのタイミングをずらしましょう。


 オフェンスリバウンドを確実に得点に繋げるためにディフェンスのタイミングをずらしてシュートが打てるように練習しましょう!

5.2on1での状況判断

 2on1のある状況の中でディフェンスの動きをしっかりと見て判断する練習です。今回練習したのは2on1で先行している方のオフェンスがボールを持っている状況です。

 ボールのほうが先行しているのに、後ろにいる味方にパスを出したら、ボールは攻める方と逆に進むことになります。これでは2人目のディフェンスが戻って きてしまいます。ボールが先行している場合はまずドリブルでエルボーに向かいます。ドリブラーはディフェンスをひきつけ、走りこんでくる味方にパスをする か、そのパスをフェイントにして自らレイアップに行きます。
 このときに、逆サイドへパスがしやすいように、ドリブラーはインサイドハンド(ゴールに近い方の手)でドリブルしていきましょう。外側の手でドリブルす ると持ち帰る時間がかかってしまいます。ディフェンスに近い方の手でドリブルすることになるので、ディフェンスが待ち構えているエリアに入った時のすばや い判断が重要です。
 素早くパスをするか、もしくはそれをフェイクにしてアウトサイドハンドに持ち替えてドライブするか、一瞬の判断でより確実なシュートを選べるようになるのがポイントです。

 何度もパスしてしまうとディフェンスが戻ってきてしまうので、少ないパスで攻めきるようにしましょう!


 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回の練習では技術を高めるだけではなく、高 めた技術をいつどのように使うかということを重視していきました。どんなに優れた技術を持っていてもそれを効果的に使うことが出来なければ意味がありませ ん。ディフェンスや周囲の状況に応じてプレイを変えられるようにしていきましょう!

S.T…ジャンプシュートの際に無駄な力が身体に入ってしまうのでシュートがぶれやすく、体力の消耗も激しくなってしまいます。少ない力でシンプルにボー ルに力を伝えらえれるように練習しましょう。なわとびや、今回練習した連続ジャンプシューティングなどが効果的です。

W…リバウンドのショットタイミングは上手く使い分けていましたね!ポンプフェイクでタイミングをずらせるようになると,
なお更プレイの幅が広がりますよ!動きながらのシュートになると急に確率が落ちるので日頃から実戦的なシュート練習をするようにしてくださいね!試合中にハイポストからもガンガンシュートを決められるように!

Y…常に全力で取り組んでいて非常に素晴らしいです!最後の2on1ではパスフェイクからのレイアップシュートが何本も決まっていましたね!こういった得 意な技を一つ一つ増やしていくことが上達への近道です。あとは正確なシュートが打てると活躍の場が広がりますよ!

G…レッグスルー10は最高のレベル5.5までクリアしました!シューティングも確率がよく、技術は高いものをもっています。その高い技術を生かすため に、パワーとスピードを身につけましょう。パスが弱かったり、相手に押し負けたりともったいないところでやられてしまうところが目立ちます!もっとアグ レッシブに戦いましょう!

H.A…全てのプレイにおいてスタンスが狭く、ヒザが伸びている状態になってしまっています。スタンスが狭いと相手からの当たりに弱く、ヒザが伸びている と素早く動き出せません。この状態が習慣になってしまっていますから、意識して直していくようにしましょう!

H.S…もっと相手を見てプレイするようにしましょう。小さいからディフェンスから逃げるプレイをすのではなく、小さいからこそディフェンスをよく見て、 タイミングを外してプレイしなくてはなりません。そのためには相手を見る余裕が出来るように技術を磨いてくださいね!

T…レッグスルー10ではGに次ぐ記録を残しました。Gと同じ課題ですが、その高い技術を生かすために、パワーとスピードを身につけましょう。Tならば もっともっと出来るはずです。高い能力を持っているのにそれをまだまだ生かし切れていません。その力を発揮するために力強さを身につけていきましょう。

HY…シュートを打つときに肩を回転させないようにしましょう。肩が回転して腕がリングの左側に向かって伸びていくためにシュートが曲がってしまいます。 肩を回転させずに真っ直ぐボールを押し出せるように練習しましょう。片手シューティングが効果的なので、時間を見つけて取り組んでみてください!

S.A…少し体調がよくなかったようですが最後まで真摯に取り組んでくれましたね!高校までの短い準備期間ですが、基本技術を見直しながら体力を取り戻していきましょう!また次回一緒にがんばりましょう!