1.おてんば姫
跳び箱鬼 |
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最初は、気持ちを高めるウォーミングアップからです。
コートの外での習慣と、コートの中での習慣はつながっています。だからこそ、コート外での行動や態度についても意識を高めなければなりません。
しかし、だからといってコートの外で起きていることをコートの中に持ち込んで良いわけではありません。コート内は飛び地です。コートの外の世界とは別の
空間です。ここに立ったら、ひとつのプレーにチームで喜び、チームで悔しがり、チームで集中するのです。コートの外で起きたことを引きずって来てはいけま
せん。ただ、全力でプレーするのみです。そして、感情を抑え込まず、そこでのプレーに意見を言い合い、時には泣いて、時には楽しさを共有するのです。
まずは、思いきり楽しい練習からスタートです。気持にメリハリをつけれるチームが、自分たちを高め続けられるチームです。この後、集中力を求められる練習になりますが、感情のスイッチを自分でコントロールできるように、人や環境で決められない、メンタリティレベルの高い選手になりましょう! |
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2.チャイナ |
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チャイナは中国代表チームが試合前のウォーミングアップでやっていたレイアップドリルです。3人でサイドラインからサイドラインへずっとランニングしながらシュート・リバウンド・パスを繰り返していく練習です。
30秒間で8本連続決めるというルールで練習しました。連続で決めるルールだと、チームメイトが決め続ければ、自分も外すわけにはいかないので、緊張感が増していきます。
さらに、チームで積み上げていくその感覚がチームワークの土台になります。誰かががんばったら、周りのみんなも頑張らなければならないのです。みんなが集中していても、1人が集中力を欠いていれば、そこからほころびが出来てしまうのです。チームスポーツはそういう特徴があります。どんなメンバーも、チームには必要なメンバーです。誰ひとりとして、シュートを外していい選手はいません。全員の意識の高さがチーム力の高さにつながるのです。
フックレイアップ気味に打つ角度でチャレンジしてもらったのですが、よくドライブインで使うことになる角度です。皆さん苦手のようだったので、繰り返し練習しておきましょう!
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3.レッグスルー10 |
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今回もレッグスルー10にチャレンジしてもらいました。
レベル1:内側通し
レベル2:外側通し
レベル3:内側2回スキップ外側2回
レベル4:内側3回スキップ前足回し
レベル5:外側3回スキップ前足回し
レベル6:利き腕片手
レベル7:逆腕片手
レベル8:利き腕片手3回スキップ前足回し
レベル9:逆腕片手3回スキップ前足回し
レベル10:両手逆さ外側通し
前回の記録を更新できましたか?かなりの人数が前回よりも記録を更新したと答えてくれたので、吉田中がチーム全体でハンドリング力を高めることに成功しているということです。
今回は、各選手のクリアレベルをポイントに換算しました。
123ポイント
が皆さんの今回のポイントです。全員がレベルアップすれば、このポイントもどんどん増えていきます。チーム力が高まるということは、試合に出る誰かだけ
が上手くなることではありません。全員でレベルアップして、吉田中のチーム力の高さを証明していきましょう! |
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4.インサイドムーブ |
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■インサイドムーブの基本
インサイドのプレーをするときは、両足同時に着地して、どちらの足も軸足にできるようにしておきましょう。
ボールを持ったら(もしくはボールを持つ前、ボールを持ちながら)フリースローライン側を確認しましょう。味方がとびこんで来たり、ディフェンスがボールをうばいにきたりしますので、確認することが必要です。
■ドロップステップ ドロップステップは、足をゴールの方に落とすようなかんじでターンすることから、「ドロップ」という名がついています。 ディフェンスが密着していて自分の方が重かったりパワーがあるときに有効です。
■スピンムーブ
ターンではなく、スピンです。素早く回転してディフェンスの裏側に回ってしまいましょう。 ディフェンスが密着していて、自分よりもディフェンスの方が重たい場合に有効です。ディフェンスに体重を乗せて、ディフェンスの肩を軸にして回ってしまいましょう。
■シクマステップ
ディフェンスが下がっていたら、スピンムーブやドロップステップは使えません。リバースターンで足を引きながらディフェンスの様子をうかがい、抜けると
思ったらボールを振ってドライブ、ディフェンスが反応してきたら逆にドライブインです。ディフェンスがでてこなかったらそのままシュートを打ってしまうの
も良いでしょう。
ジャック・シクマという昔のNBA選手が得意だったプレーでシクマステップと呼ばれている技です。
■ドロードリブル
ドロードリブルは、ディフェンスの反応をうかがうためのドリブルです。ローポストからドリブルでフリースローのサークルの下の点線ほうへ移動します。移
動しながらディフェンスの反応をうかがって、ディフェンスが守りにくいほうのプレイに移っていきましょう。
重要なのは状況判断をすることです。プレーを決め付けず、常にディフェンスの出方や身長、ジャンプ力などいろいろな要因から、状況判断して最も効果的なプレイを選択しなければなりません。
ドロードリブル中にディフェンスがゴール側にいなかったら、スピードを上げ一気にレイアップに行きましょう。
ドロードリブル中にディフェンスが正面に見えたら、後ろ側が空いているのでドロップステップでターンし、シュートに行きましょう。
ドロードリブル中にディフェンスからはなれるようにステップして、フェイドアウェイシュートをねらいましょう。
フェイドアウェイにディフェンスが反応したら、それをフェイントにしてステップインしましょう!
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5.フラッシュシューティング |
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フラッシュシューティングを2分間行いました。7月までに、40本インをチーム全体でクリアするのが目標です。
4つのゴールで、1年生も混ざってのフラッシュシューティングでしたが、ほとんどのゴールが35本以上を記録していました。これはとても素晴らしい記録です。まだ中学に入って間もない1年生も15人ほど入っていて、この記録ですから、チーム全体がシュートに対して高い意識で取り組んでいる証拠です。
吉田中は部員数の多いチームです。それはメリットもデメリットもあります。重要なことは、チームの目標に向かってデメリットの影響を小さくすること、そしてメリットの面を最大限に生かすことです。
部員数が多いチームの最大のメリットは、チームのエネルギーです。遠い目的地に行く時には、乗っている人数が少ない小さな船よりも、多くの乗員がいる大きな船の方が有利です。それぞれが自分の役割を理解し、船を目的地に進めるという目標に向かって協力することで、小さな船には出来ないことができるのです。
この練習は、全員がチームにとって必要な人間だということを理解してもらう練習でもあります。全員が協力して、全員で40本クリアという目標を達成しましょう!
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6.チームワークで勝負する |
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試合前ということもあったので、体力のケアも考え、少しチームワークについての話をしました。
前回、チームワークを作る上で大事な3つの習慣について話をしました。@人のせいにしない、環境のせいにしない
A目的を持ってはじめる
B大事なことを優先する
今回の話は、チームとしての習慣です。高いチームワークを築く上で、とても大事な習慣です。
CWin-Winを考える
D理解してから理解される
E相乗効果を発揮する
これらがチームを高めていく上で重要な習慣になります。
以前、個人の能力を
・身体能力
・運動能力
・技術
・状況判断
・メンタリティ
という5つの指標で紹介しましたが、これをチームという単位で整理すると
・体力的側面
・技術的側面
・戦術的側面
・チームワーク
に分けられます。
吉田中が他県のチームに絶対に負けないのは、チームワークの側面です。どのチームよりも部員が多いのですから、チームワークを高めていった時の効果は、他のどのチームよりも大きなエネルギーです。
皆さんに配られる資料を見て、チームワークを高めていくために全員で力を合わせて、チームワークの高さで他のチームを圧倒できるようなチームになりましょう!
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7.勝ち残り5on5 |
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<ゲームを見ていてのポイント>
オフェンスは、5人で1つのボールを共有しています。ボールを持った人だけが得点することができます。5人が全員自由に動きすぎると、逆に不自由になることがあるのです。
1つの軸を決めてしまえば、あとのプレーには優先順位がついてきます。ボールを持った人の判断を第1に、周りの選手はボールを持った選手が何をしたいのかをイメージしながら動けば良いのです。
選手それぞれに特徴も違います。ドライブインが得意な選手、外から積極的に狙っていく選手、ポストへ飛び込んでくる選手などなど、それぞれが得意なプ
レーがあるので、それを理解しておくことも必要です。それが分かっていれば、ボールがその選手に入った瞬間に、予測できるからです。
吉田中は台形近辺のシュートを確実に決めることが勝利への道です。アウトサイドからのパッシングだけでは、なかなかチャンスを広げることはできません。
激しいディフェンスのチームから、良いドライブインをたくさんしかけることも難しい場合があるかもしれません。
小さいチームですが、あえてインサイドにパスを入れて、そこを軸にチャンスを作ることができれば、攻撃のリズムが出来てより確率の良いプレーにつながっていくと思います。
ディフェンスは、ディナイを頑張っているので、裏パスが出されやすくなります。そこへの良いパスが入るということは、ボールマンへのプレッシャーが甘い
ということです。もっとボールマンへのプレッシャーをかけていきましょう。ドライブで抜かれても、ヘルプとローテーションを早くしていくことで、即失点に
はつながりません。もっと激しくプレッシャーをかけていきましょう!
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