1.思考は現実化する
目標を達成するための準備をする |
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最初に、僕の母校である筑波西中学校の全中優勝エピソードを紹介しました。
皆さんが目標を達成するためには、『絶対に達成するぞ』と
いう覚悟が必要です。覚悟とは、うわべだけの言葉ではありません。心の内側から出てくるものなので、テクニックや手法ではありません。関東大会になったら
覚悟を持とうとか、そういう状況になったら覚悟を引き出そうといったように、都合の良い時だけ発揮できるものではないのです。
目標を達成したかったら、常に、その姿をイメージをすることです。そして、それに必要な全ての準備をするのです。
準備を怠って負けるということは、負ける準備をするということです。普段の練習が負ける準備になってはいけません。
勝つために必要な準備を、練習でするのです。
皆さんが勝ち上がっていく上で、関東のどんな相手にも通用する武器は何なのか?逆に苦手な部分、弱い部分は何なのか?ここを知ることが勝つための準備する最初のステップです。
勝つために必要な技術、能力はすでに持っています。もちろん持っていないものもありますが、持っていないものに目を向けてもあと1ヶ月でなんとかなるも
のではありません。いま持っている能力をフルに発揮できれば、関東の強豪校とも戦える力を皆さんは持っています。
能力は持っているだけでは意味がありません。発揮できるようにならなければ意味がありません。
これからの練習は、皆さんが持っている技術・能力を最大限に発揮するための練習です。ないものねだりをしている時間はありません。自分達が他県のチームよりも弱いところで戦っていては、目標達成はありません。
自分たちの強いところを武器にして戦う戦い方がこれからのテーマです。それができるように、これから1ヶ月間、高い意識で練習に取り組む必要があります。 |
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2.パワーレイアップ
・ステップバックシュート
・バックロールプレー |
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まずは、苦手な部分の克服も兼ねたシューティング練習です。競り合った状態でのレイアップシュートを練習しました。接触があると極端にバランスが崩れたり、確率が低い打ち方になってしまうので、あと1ヶ月で接触の状態に慣れて、課題を解決していきましょう。
この押し合いのバランスから、ステップバックとロールジャンプも練習しました。こういった技を覚えていけば、台形近辺のシュートの武器を活かすことができます。こちらも引き続きレベルアップしていきましょう!
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3.ミートアウトドリル
・スクリーンアウェイ |
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逆サイドのスクリーンプレーを練習しました。これから、強豪チームと戦っていく上で重要なポイントとなるプレーです。強いディフェンスに対してノーマークを作るのは簡単なことではありません。皆さんのシュート力を活かすために、オフボールでのスクリーンをレベルアップさせましょう。
これから1ヶ月で実戦的に使えるようになるのは、とても大変なことです。オフェンスの息があってくるまでには、時間がかかります。しかし、皆さんの高い意識と、これまでの積み重ねがあれば、達成可能です。
スクリーンを“使う”選手の判断が重要です。自分のマークマンとスクリーナーの位置を結んだラインがカッティングラインです。ディフェンスもスクリーンをかわして先回りしようとしますから、その動きをよく見て、途中で方向を変えましょう。
ディフェンスがコースを変えた瞬間に、そのディフェンスの位置とスクリーナーを結んだラインの方向へ、自分の動く方向を変えるのです。そうすることで、
ディフェンスは常に少し遅れてマークに来ることになります。こうやって、ノーマークのチャンスを作り出し、厳しいディフェンスに対してもパスを展開できるようになります。
少し遅れてくるディフェンスに対してなら、カウンターでドライブインも可能です。そのヘルプに対して、次のノーマークが生まれます。 |
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4.サイドラインポスト |
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もう一
つ、これから鍵になるプレーがローポストのプレーです。ローポストでボールを持てば、ディフェンスの視野が下がり、カッティングのチャンスを増やしていく
ことができます。また、インサイドからアウトサイドというリズムの良いチャンスを生むことができるので、全員が勝手ばらばらに動くよりも一つの筋が通りま
す。より確率の良い攻撃を展開することができるのです。
ゾーンアタックも同じ起点から展開できるので、大会に向けてマンツーマンに対してもゾーンに対しても対策をレベルアップすることが出来て、一石二鳥です。
大事なことは、あせってプレーしないことです。1on1の状態であり、なおかつ身長差もそれほど無いようであればここから攻め込んでもOKですが、他の
選手がダブルチームで守って来るような場合や、自分よりも大きい選手がマークマンの場合などは、ここで相手をひきつけてアウトサイドの選手のチャンスを狙
うようにします。アウトサイドでチャンスが出来ない場合は、1on1になっているはずなので、ドロードリブルなどで仕掛けていき、自分でシュートに向かう
か、パスかを判断するようにしましょう。
前回のスクエアポストよりも、さらに広く面が取れるように、サイドラインポストと
いうもらい方を紹介しました。パスを出す選手は、ローポストの選手が指をさす方へリードパスを出します。台形近辺のスペースを広げることが目的の一つなの
で、少しローポストから離れてもらうような感じでOKです。1on1をするとしても、高さ勝負ではなく、スピード勝負の方が次のチャンスも広がるので、
ローポストから少し離れながらもらうようなパスを意識しましょう。
ここでノーマークならば、即シュートでOKです。この位置からのシュートはこれからも繰り返し練習し、攻撃の起点として確率を高めていきましょう! |
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5.5on5
・ローポストとフラッシュカットのチャンスメーク
・忍者の動き
・インサイドの守り方 |
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ガードのスクリーンアウェイからのプレーとサイドラインポストのプレーを軸にしたオフェンス練習を行いました。何度か良いプレーが見られたので良かったです。
オフェンスは簡単にはリズムが作れませんし、簡単に息も合いません。チームメイトそれぞれが常に意見を言い合い、分からない点はコーチに確認し、意識を
共有し、全員が高い意識で臨んでいくことで、1ヶ月後の大会で形が見えてくると思います。
ボールと逆サイドの選手が急いでプレーしすぎると、良いチャンスもつぶれてしまいますし、パスの判断も難しくなります。急げばよいわけではなく、ディフェンスが守れないように動けば良いのです。
ボールと逆サイドでは、忍者のように「忍び足」で視野の外へ外へ動いておきましょう。そして、スクリーンを使ってディフェンスが守りにくい方へ、カッティングをねらいましょう!
相手が大きいチームの場合のインサイドの守り方を紹介しました。ハーフフロントといって、前にも後ろにも対応できる守り方です。逆サイドのディフェンス
と協力して、相手のローポストではチャンスを作らせないようにディフェンスをしましょう。このディフェンスも訓練が必要なので、強豪チームのインサイド陣
に対抗するために、センターのディフェンスも1ヶ月レベルアップしていきましょう! |
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6.シュート指導 |
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最後に、シュートフォームのチェックを行いました。シュートフォームで気になった3名についてポイントをまとめておくので、1ヶ月間徹底注意で練習を続けて下さいね。
・マイ
ボールの真下にシューティングフィンガーがくるように、ボールをもちましょう。打った後は、指先が真下を向いて、リングの中心を指すように、フォロース
ルーを止めます。もち方とフォロースルーがしっかりしていれば、大会の一試合目のようにシュートは入ります。あと1ヶ月で、このシュートフォームが習慣に
なるように、練習しましょう。
・ハルカ(ワ)
シュートが外れる時は、バランスが崩れている時です。片足が前に出てしまう場合と、ジャンプ自体が傾いてしまう場合です。ドリブル後やキャッチ後のボー
ルのもち方はよく意識できているので、次は止まった時のスタンスを肩幅くらいで踏ん張れるようにし、良いバランスを意識しましょう。スタンスが狭いと、左
右に傾きやすくなるので気をつけて下さい。
・ホリミ
利き足とゴールを結んだシューティングラインをイメージしましょう。そのラインの上でボールをもち、人差し指がシューティングライン上をまっすぐ動くよ
うにシュートを打ちましょう。腕がシューティングラインより内側に入ってしまうと、シュートが落ちています。そこを気をつけるだけで、あとは大丈夫です。
深く考えすぎず、人差し指の動きだけ注意して練習を続けていってください。
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