指導のねらい
1)シュート指導
2)食事指導

 Practice Menu Key Point !
1.目標の確認  新チーム最初のクリニックとなりました。まずはじめに、今年のチームの目標を確認しました。皆さんが目標を達成できるように、今年も僕は最大限の努力を続けていきたいと思います。

 まず、皆さんに確認したことは、その目標を達成するためにどれだけの時間をバスケに割いているかです。

 毎回の練習を一生懸命に頑張るというのはもはや当たり前のレベルです。それ以上に、普通の中学生から考えたら
「とんでもない」と思われるようなレベルのことをしていかないかぎり、高い目標を達成することはできないのです。

 県内だけではなく、県外の選手達との戦いにもなります。
全国には、バスケが好きで好きでしょうがない選手、寝ても覚めてもバスケにエネルギーを燃やしている選手がたくさんいるのです。そういった選手達とこれから戦っていくわけです。

 全国のどんな中学生にも負けないくらい、「バスケが好き!」「うまくなりたい!」「チームを勝利に導きたい!」という気持ちをだしていきましょう!

 何人か、僕が知る限りの「とんでもない選手」を紹介しました。皆さんのなかから、「とんでもなくすごい!」選手がでてくることを楽しみにしています!

2.チャレンジメニュー  今年のチームは、チャレンジメニューを毎回紹介していくことにしました。努力すればクリアできるチャレンジメニューです。このチャレンジがクリアできないようで、チームの目標をクリアできるはずがありません。

 まず最初に、ハンドリングタイムアタックをやろうと思いましたが、すでに皆さんが非常に高いレベルでクリアできていることがわかりました。昨年のチーム で紹介したハンドリングメニューだったのですが、それをすでにかなり高いレベルでクリアできていて、とても驚きました。さすが、吉田中のみなさんです。こ れからがとても楽しみになりました!

 次なるチャレンジとして、「レッグスルー10」を行いました。この練習はドリブルのハンドリング力と集中力を高める良い練習になります。
 記録は、レベル2:3名、レベル3:18名、レベル4:10名、レベル7:1名
という結果でした。
 
次回までに、全員がレベル5をクリアしてくること、10名はレベル7までいくこと、最低1人はレベル10をクリアすることがクリア目標です。

 ハンドリングの能力は非常に高くなっているので、ドリブルの基本チャレンジも紹介しました。
 高いドリブル→ピアノドリブル→ドリブル起こし→仰向けドリブル→開脚左右ドリブル→高いドリブル
 をすべてノーミスでクリアするという課題です。これが左右クリアできてしまった子は、ボール2個で左右同時に練習するようにしてみましょう。

 次に僕が来るまでに、この課題をクリアするようにしておいてくださいね!

3.ジャングルドリル競争  32名を10のクラスに分けて、ランキング制のインサイド勝負練習を行いました。AクラスからJクラスまで、各クラス3〜4人に分けて、インサイドの1on1on1を行います。上位クラスのビリと、下位クラスのトップが入れ替わりながら勝負をしていきます。

 1on1on1は、次の組の選手に外からシュートを打ってもらい、リバウンドを取った人がオフェンス、取れなかった2人はディフェンスとなり、2本決め た選手から抜けていきます。入ったボールも落ちたボールも、取った人がオフェンスです。ボールが台形から出てしまったら、また外からシュートを打っても らって仕切り直しです。

 ビリになってしまったら下のクラスに移動、1位抜けしたら、上のランクに移動します。

 ゴール近くの得点感覚を磨くトレーニング、負けず嫌いを発揮するトレーニングです。

 先日皆さんのゲームを見ていて、この練習が今のチームに必要だろうと思って紹介しました。
今年はドライブイン、インサイドプレーなど、ゴール近くの得点をねらえる選手が多いので、この練習でゴール近くの得点感覚を磨きましょう!

4.食事指導  保護者の方々にも集まっていただいて、食事に関する講習を行いました。

 スポーツでは
「心・技・体」という言葉がよく使われますが、昨年はシュートという「技術」についてや、時々練習に対する考え方や物事の捉え方など「心」の部分も紹介させていただきました。今年は、「体」にあたる「身体作り」の面でも皆さんに色々な知識をご紹介したいと思い、この場を用意していただきました。

 バスケットボールをする上で、身長が高い事は非常に有利なことです。ゴールが頭上にある競技ですから、背が高い、手が長いということは攻守ともに大きな利点があるのです。

 背を伸ばすために、好ましい生活習慣があります。どんな文献を読んでも、身長は遺伝だけで決まると言っているものはありません。遺伝以外の要素が確実に身長に影響を及ぼすのです。

 身長に影響を及ぼす生活習慣は、おもに
「睡眠」と「食事」と「運動」です。運動は皆さんバスケットボールを一生懸命やっているので、問題ありません。
 
睡眠が身体を作る工場がうごいている時間です。食事が、身体を作る材料と走るエネルギーになります。
 寝ている時間が短ければ、大きくて丈夫で速い身体を作ることはできません。せいぜい原付バイクくらいです。もちろん、食事が少なければ部品が足りず、壊れやすい身体になったり、すぐにガス欠になってしまいます。

 身体を大きくし、強くて速い身体にするにはしっかり寝ることとよく食べることが重要です。その上で、厳しい練習を乗り越えていくことです。激しい練習・ 十分な食事・十分な睡眠、このバランスが皆さんの身体を作ります。この3つはどれか1つでも欠けてしまうと、すべてが悪い循環に変わっていきます。

 3つすべてを充実させることができて初めて良い選手になれるのです。配った資料をよく読んで、あとは行動あるのみです。

 高い目標を達成するためにも、是非この3つのポイントを高い意識で取り組んでいってください。

5.コート外のこととコート内のこと  最後に、皆さんがこれから高い目標を達成するために、コートの中以外でも大事なことを紹介しました。ポイントは3つです。

1)
メンタルスキルといって、普段の行動が習慣となり、コートの上でも発揮されてしまう。最後まで手を抜かないということを生活でも、練習でも、習慣にしておかないといけません。大会でだけ一生懸命やっても、付け焼刃になってしまいます。

2)
めんどくさいとか、かったるいとかで、手を抜いてしまうことが自分をみがくチャンスをうばってしまいます。家のことも、クラスでの事も、めんどくさいかどうかの物差しで動いているうちはまだレベルの低い選手です。自分の成長につながるかどうかで判断しましょう。どんなことにも、自分を磨くチャンスは隠れています。

3)クラスでも
みんなを良い方に導くリーダーシップを発揮することで す。そのリーダーシップはコート上でもチームを強いチームへ導くリーダーシップにつながります。チームにとって、リーダーシップは多い方が良いので、それ ぞれがチームを良くする一員になれるようにするのです。そのためにも、クラスでも良いリーダーシップを発揮することが求められます。

 こういったことがしっかりできる中学生はまれかもしれません。だからこそ、高い目標を達成できるのだと思います。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 新チームが始まり、今年も皆さんと一緒に練習できることをとても嬉しく思います。今年のチームも、目標に向けて皆さん一生懸命にがんばっているので、これからの成長がとても楽しみです。

 今年は、「心技体」の総合的なレベルアップをテーマにしています。特に、皆さんは練習に対する意識の高さに比べて、身体のケアに対する意識がまだ低いようです。
スポーツ選手の身体を作る材料は食事です

 毎日の練習でどれだけ走ることができるかも食事からとるエネルギーにかかっています。食事をないがしろにする選手は、貧しい身体で強い相手に戦いを挑むようなものです。
当たり負けしない身体、速くて力強い身体、丈夫な体、持久力のある身体を作っていくことをこれから意識してもらいたいと思います。

 その体力の側面を磨くことで、また技術の側面も高めていくことができます。これから、シュートなど技術のレベルアップ練習を進めていきますから、楽しみにしていてください!今年もがんばりましょう!!