指導のねらい
1)シュートを安定させる
2)ドリブルからのシュート力を高める

 Practice Menu Key Point !
1.パワーレイアップ  今回は地域のミニバスチームの子達と一緒にクリニックを行います。まず最初に、ミニバスの子達がいない時間帯でレイアップドリルを行いました。

 以前にも紹介したことがある練習ですが、とても大事な練習です。シュートが入るようになるだけではなく、打てない状況ならドライブで得点がとれるようになっておかなければなりません。

 ゴールに向かうプレーに力強さがないと、ディフェンスが収縮しません。
ドライブでヘルプディフェンスを引きつけることができれば、アウトサイドのノーマークが生まれるのです。

 ぜひ、ドライブインのレベルも高めていきましょう!

2.ドリブルドリル
 ・2ボール高低
 ・レッグスルー10
 前回紹介したチャレンジドリブルのメニューを確認しました。上手になっている選手もいましたが、まだまだ完璧になってないので、完璧にボールを見ないでもミスせず出来るようになるまでレベルアップしていきましょう!

 レッグスルー10は、レベル5がクリアできた選手がまだ少ない状況です。ドリブルやハンドリングは、練習時間以外でどれだけボールを触っているかがレベルアップの大事なポイントになります。

 誰か1人はレベル10がクリアできるように、10人はレベル7をクリアできるように練習していきましょう!

3.基本姿勢の確認
  ダッシュ&ストップドリル
 基本姿勢の確認練習を行いました。最初に、良い姿勢はどんな姿勢か質問しましたが、うまく答えられませんでしたね。

 
すぐに跳べる、すぐに走れる、ふんばれるの3拍子そろった姿勢だと覚えておいてください。
 また、
膝の怪我を防ぐために、つま先と膝の向きをそろえることも覚えておきましょう。

 ボールの持ち方は、ワンハンドは利き足の上で、ツーハンドは中心で、どちらも指先を上に向けて引き金を引いておくことが重要です。

 シュートは
「良い始まりから良い打ち終わり」を繰り返し、再現性を高めます。良い始まりは、良いストップからです。そして、ボールのもち方が重要です。

 この練習はこだわってこれからもやっていきますので、徹底していきましょう!

4.シュートの基本チェック  今回はミニバスの子達が一緒に参加していたので、中学生は小学生のシュートをチェックしてもらいました。

 自分の理解を深める上でも、とても良い機会だと思います。
大事なことは何なのか、自分自身が理解できていなければ人には説明できません。

 これからどんなミニバスの子が来ても、シュートに関しては選手達がクリニックしていけるくらい、理解を高めていきましょうね。

5.オフドリブルシューティング  ドリブルからのシュートを練習しました。ポイントは、ドリブルからジャンプまでの動作を早くすることです。

 ドリブルが終わる時に大きく浮いてしまう
「ビッグストップ」をなくしましょう「クイックストップ」でドリブルからすぐにジャンプできるように練習しましょう。

 ストップの時に、ワンハンドはシューティングラインを利き足で作り、そのライン上でボールを持つように注意します。ツーハンドはシューティングラインを鼻とへそで作り、そのライン上でボールを持つように注意しましょう。

 そのストップとボールのもち方さえ間違えなければ、あとは基本練習でやったとおりのリフティングとフォロースルーです。

6.ミートアウト1on1・2on2  エンドラインから飛び出してきてガードからパスを受け、1on1を行いました。まずは、ボールを持ったらシュートを狙いましょう。ディフェンスとの距離をみて、抜けると思ったらゴールに強く向かいましょう!最初に練習したパワーレイアップをここで活かします。

 レイアップに行こうとした時に、ディフェンスが大きく下がったら
ドリブルからのジャンプショットです。

 こうやって
、ディフェンスが守れない方・守りづらい方を選択していきます。そのどちらもが脅威になるように、技術を磨いておきましょう。

 後半は、逆サイドにヘルプディフェンスが入りました。ヘルプがこなかったら、力強くレイアップに行けるように攻めましょう。ヘルプが来たら、そのマークマンがノーマークになりますから、パスアウトしてシュートを打たせましょう。

7.ゲーム  最後に、ゲームを行いました。ボールを持った時にゴールに向かっていない、ディフェンスがいるのにシュートを打ってしまう、という点が気になりました。

 基本のシュートフォームが安定することと、試合中の判断力を高めることを同時にレベルアップしていきましょう。

 特に、
ボールを持ってゴールを狙わない選手は、判断の経験すら詰めないわけですから、良い判断ができるようにはなりません。

 ボールを持ったらゴールにアタックする気持ちを常に持って下さい。自分がアタックするよりももっとチャンスの選手がいた時にパスです。ポストアップする 選手がいれば、その選手にパスを入れるのもよし、ドライブでヘルプディフェンスを引きつけてからパスを入れるのでも良いのです。

 どうやったら得点に結びつくかを常にイメージしながらプレーしていくともっとレベルアップできると思います。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 結果目標・パフォーマンス目標・プロセス目標という3つの種類の目標設定について紹介しました。これは、エミネクロスクラッシャーの東頭さんという方から教えて頂いたのですが、シュートを練習する上でもとても分かりやすい指標になります。

 結果目標は「自分・相手・結果」が関わる目標で、試合で60%以上決めるという目標などはこれにあたります。相手が弱ければ達成しやすいですが、強豪チーム相手では達成が難しくなるからです。
 パフォーマンス目標は「自分・相手」が関わる目標で、ディフェンスがつかないシューティング練習で80%決めるという目標はこれにあたります。
 プロセス目標は「自分」が関わる目標で、フォロースルーをとめるというのは自分が意識すれば常に達成できることですから、こういった目標はプロセス目標になります。

 皆さんの
プロセス目標「良いストップと良い持ち方=良い始まり」を達成すること「フォロースルー=良い打ち終わり」を達成することです。その結果、「1分間で12本決める」というパフォーマンス目標を達成しましょう。

 徐々にパフォーマンス目標を高くしていき、レベルを上げていくことができれば、試合で60%以上決めるという結果目標も達成することができるようになります。

 また次回も楽しみにしています。
プロセス目標は自分さえ意識を高くしていれば必ず達成できるはずです。がんばりましょう!