指導のねらい
1)個人の能力アップトレーニング
2)ヘルプサイドのオフェンスプレー

 Practice Menu Key Point !
1.コーディネーショントレーニング  最初は使えるコートも狭かったので、個人個人のコーディネーショントレーニングを重点的に行いました。

・カップリングスキップ
 以前紹介したスキップにプラスして、拍手の回数を1、1・2、1・2・3、というように少しずつ増やしながら2ステップのスキップをするというバージョンを紹介しました。

・マリオネット
 右足を左手・左足を右手でさわりながら、前と後ろでタッチを繰り返していく運動です。
 この時の触る手を右足に右手、左足に左手に換えたり、前タッチと後ろタッチの順序を変えたりしながら、色々な身のこなしを確認しました。

・コーディネーションレイアップ Ver.4
 目をつむって、ボール二個のコーディネーションレイアップにチャレンジしてもらいました。
1.片手だけレイアップ
2.ランニングステップ回転
3.左右持ちかえ
4.ミスリズムドリブル
5.ビハインド投げあげ


・バランス相撲
・リアクションドリル

 コーディネーションレイアップの待ち時間に、もうひとつのグループはバランストレーニングやリアクションドリルにチャレンジしてもらいました。

2.3ポイントシューティング  後半のオフボールの動きで3ポイントのチャンスが増えるので、3ポイントシュートの練習を行いました。

 フレアに動いた後の3ポイントシュートです。この動きは慣れていないとバランスを崩しやすいので、走り方、止まり方に気をつけながら練習しなければなり ません。フレアの動きの後でも良いバランスで、正確にシュートが打てるように練習しましょう!

 3ポイントはこれから最終段階として打ちこみ練習を行っていきますので、6月の練習を楽しみにしていてください。


3.オフボールサイドのオフェンス  後半は、オフボールサイドのオフェンス練習を行いました。

 ボールを持っているサイドが2メンゲームになるように、ボールの周りのスペースを広くすることを目的にしました。そうすることで、得意のドライブやポストプレーに幅が出ると思います。

 ボールと逆側に3人が移動することで、良いスペースができます。この時、お互いがチャンスになるようなスクリーンプレーを取り入れていくことで、5人がそれぞれ邪魔をしあうことなく、チャンスを広げていくことができると思います。

■エントリー
 ウイングとハイポストがエントリーポジションです。この2か所にパスが入ったら、ボールの周りがチャンスになるように、逆サイドでスクリーンプレーを始めましょう。

■基本形と発展
 詳しくは別紙を送信します。

 ボールを持っていない選手のスペーシングとフロアバランスが良いオフェンスの鍵をにぎっています。ボールを持っていないときにどれだけ貢献できるかが大事です。ぜひ、意識して練習していきましょう!

4.リバウンドからの速攻  前回紹介した速攻の状況判断練習を行いました。ガードがパスをうけて中央へ行けた場合の3メン速攻と、ボールがサイドライン側へ広がった時のサイドラインブレイクの判断です。

 ファウルライン上でチャンスメイクができるように、ボールがミスなく、素早くファウルラインまでつながってくるように練習してもらいました。

 もちろん、イージーレイアップや1on1で決め切れる状況につながるのであれば前にパスを飛ばすという判断も必要です。

 これらを達成するためには、
パスを出す人の判断だけではなく、パスを受ける選手の走るタイミング、コースの判断が重要になるのです。

 ひとつのボールを5人でつないでいきます。ボールを持っていない4人が、お互いの邪魔をしないこと、次から次へチャンスを作っていくこと、これを達成しなければなりません。

★よくあった問題点
 バタフライブレイクに誰かがとびこんでいくときに、逆サイドからもチャンスポジションに入ってきてしまう選手がいます。これだと、二人ともがチャンスに なるのではなく、二人ともが邪魔し合ってしまうのです。ゴールに向かって縦に飛び込んでくる選手のほうがより攻撃的なので、こちらを優先し、その選手が チャンスにならなかったらタイミング良く飛び込んできましょう。

 バタフライブレイクで一人目が飛び込んだ後、すぐ後ろを二人目が飛び込んできてしまうのも多かったです。これだと、一人目も二人目も一緒にチャンスにならないという結末になってしまいます。

 走り出すタイミング、コース、パッサーが出せる状況かどうかの判断、これらを意識して速攻の練習をしていきましょう!

5.ゲーム  最後に、5on5の中でオフボールの時の、ボールと逆サイドの動き、リバウンドからの速攻の判断を練習しました。

 今日やっていきなり完璧にはできませんが、これから夏の大会に向けて皆さんの得点力が一番伸びる部分だと思いますので、がんばってください!


 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回は、ボールを持っているサイドと逆サイドのオフェンスについて紹介しました。皆さんの良い点は、それぞれがゴールに向かおうという気持ちがあることです。ボールを持った時にゴールに向かう姿勢が強いことは、ディフェンスにとって脅威になります。

 良い点には必ずその半面があり、その良さがゆえにマイナスに働いてしまう側面がつきまといます。皆さんにとってのそれは、ボールを持っていない時にも ゴールやボールに近づいてしまうことです。ボールの周りが狭くなってしまうため、せっかくのドライブインやポストプレーがむずかしくなってしまうときがあ ります。

 
良い点をなくさず、悪い点を補う練習が必要です。

 それが、ボールと逆サイドの選手の練習です。
ボールを持っていない時のスペーシング、フロアバランスを気をつけて練習していきましょう。そして、速攻でも同じように、ボールを持っていない時の判断を大事にして練習を続けてください。

 夏の大会に向けて、皆さんがさらにレベルアップできるよう僕も最大限アイデアをふりしぼり、貢献していきたいと思います。一緒にがんばっていきましょう!応援しています!!