指導のねらい
1)3ポイントシュートの確率アップ

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1.クイックハンド ハンドリング 股下持ちかえ拍手
 手がすばやく動くようになるためのドリルです。
手が速く動くかどうかが色々な技術のレベルアップのためにも重要です

●ドリブルからのクイックパス
 今日は後半の練習でドライブインからのピッチパスを行います。このテクニックでは、ドリブルからパスまでの動作が遅いと、チャンスがつぶれるだけでな く、ディフェンスにカットされる危険性が高まります。ドリブルからパスまでの動作がすばやく行えるように練習していきましょう。


2.ピッチパス  ドライブイン中にアウトサイドのプレーヤーへパスをするときに使う技術です。

 ドリブルしているほうの手を横に向けて、スナップを使ってパスをします。こうすることで、ボールが体の正面に来なくなるので、パスのタイミングが速くなり、ディフェンスにカットされにくくなります。

 まずは、二人組でお互いに横向きになって練習しました。お腹の前までボールを持ってこないように気をつけましょう。


3.スキーマシューティング  入ったら下がる、外したら修正するという基本シューティングで距離感を3ポイントまで合わせてもらいました。

 もう目標とする大会まで残り1ヶ月半となったので、ここからは
細かい部分に意識することよりも、ボールの軌道のイメージを大事にしましょう。

 
部分的なパーツよりも、全身の運動イメージのほうへ意識を向けていきます。それが、大会でのシュートの成功率を高めるための大事なポイントになります。

4.ドライブ&ピッチシューティング  ステイの連続シューティング練習です。シューターが一人ウイングに立ち、残りのメンバーは逆サイドのウイングにボールを持って並びます。ボールを持っているほうの選手がエルボー側へドライブインを仕掛けます。

 ドライブイン側は、先ほど練習した
ピッチパスでシューターに対しストライクパスを出す練習です。シューターは、キャッチからすばやくシュートを打ちます。

 次々にドライブが行われてパスが来るので、1分間同じ選手が打ち続けます。打ちながら、
入ったシュートを繰り返す、落ちたら修正するという練習です。
 1分で5本以上がクリア目標です。今日の最高記録は8本です。徐々に記録が伸びていくように、イメージを大事にして練習を続けていきましょう。

5.ミート&フレアシューティング  先ほどの練習ではシューターはステイの状態だったので、次は、シューターがムービングで打つ連続シューティングです。

 二つのコーンを移動しながら、フレアの動きとボールミートの動きを繰り返します。 パッサーはガードポジションからパスを出します。

 この練習も1分間同じ人がシューターです。先ほどの練習よりも動きが入る分確率が下がってしまう可能性が高いです。
確率を下げてしまうのは、動いた後のバランスの崩れ、シューティングラインが曲がること、ボールの持ち方が不安定になることが主な原因です。この点について注意しながら、やはりボールの軌道のイメージを大事にして練習を行います。これも、目標は5本インです。

6.1分1on1シューティング  ディフェンス付きの連続シューティングドリルです。ディフェンスがいる状態で、打てなかったら抜くという選択肢があるなかで、シュートを確率よく決める練習です。

 この練習も1分間同じ人が打ち続けます。パッサーは、パスを出した後エンドラインをタッチし、次のディフェンスに入ってください。

 ディフェンスがいても、1分5本以上を達成できるように練習し、徐々に1分10本決められるレベルまで高めていきましょう。

 
ここまでのすべての練習で、リバウンドを意識してもらいました。そして、ボールの軌道のイメージを大事に練習してもらいました。リバウンドは文化として意識が根付いてきていますね。素晴らしいことです。しかし、まだまだブランドを高められると思います。周りから見ている人が驚くくらい、リバウンドにはプライドを持ちましょう。

7.1分2on2  1分1on1の要領で2on2を行いました。同じ2人組が連続で1分間オフェンスになります。オフェンスの二人が交互に攻めれるようにパスを出します。

 パスを受けたオフェンスは、打てたらシュート、打てなかったらドライブインです。そして、ヘルプが来たら逆サイドの選手へ合わせのパスを出します。今日練習したシューティングドリルの総合練習です。

 2人で協力して1分5本以上決められるようにしましょう。この練習の中で、
確率よくシュートを決め、ミスなく、良い判断ができるようになっていければロングシュートは大会に向けてかなりレベルを上げていけると思います。

8.ジョニー・ドーキンスドリル  最後にジョニードーキンスドリルを行いました。シュートが入ったら1ポイント、シュートが外れたらマイナス3ポイントというルールで、21点たまるまで練習するというのが、ジョニードーキンスという選手の練習方法だそうです。

 自分でクリアの目標スコアを決め、集中して練習を行いました。制限時間は1分間でパートナーと交代しながらを5セット行いました。

 かなり集中力がつく良い練習方法です。繰り返し決めなければ得点を伸ばすことができないので、
修正力と再現性が高まります。

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回と次回が大会前の最終チェック練習です。皆さん はこれまで色々な得点パターンをレベルアップさせてきました。勝利の原則に従い、皆さんのメンバー構成に適した攻撃パターンを模索しながら、チームとして の形を徐々に固めてきました。だいぶ得点力が高まってきたので、あと残り1カ月でロングシュートの確率をピークにもっていきたいと思います。

 また、すべての練習で、
皆さんの文化を再認識してもらいました。リバウンドとルーズが我々の文化であり、ブランドでもあり、プライドでもあります。ここは、人との比較ではありません。ほかのチームとの比較でもありません。常に、最高の意識と努力を注ぐこと自体が文化です。誰かよりよくなることがゴールであれば、試合に勝った時に満足してしまい、そこで努力が止まってしまいます。それは文化になりませんし、プライドを捨てることになります。

 
最後の大会まで、自分たちの文化、プライド、ブランドを高め続けていきましょう。また次回も楽しみにしています!