指導のねらい
1)ドリブルからの抜き技
2)3ポイントシュートのレベルアップ
3)速攻のレベルアップ

 Practice Menu Key Point !
1.レッグスルー10  久々にレッグスルー10を練習しました。このあと、ドリブルの1on1テクニックを練習するためのウォーミングアップです。

 今年のチームは、このレッグスルー10から始まりましたね。以前よりも高いレベルに進めた子が多かったかな?たくさんの技術を練習してきて、皆さんのハンドリング力も自然と高まってきています。

 一年生たちはまだあまりチャレンジしたことがないと思うので、自主練でやっておくと良いと思いますよ。

2.チェンジオブペース  こ れから、皆さんがまだまだレベルアップしていけることを考えて、ドリブルからの突破力アップを最初のテーマにしました。ウイングからのドライブイン、ポス トからの攻撃などはレベルが上がってきているので、そこにさらにトップからのドリブル突破という武器を磨いていきましょう!

 いままで紹介したテクニックの中から、
チェンジオブペースドライブを練習しました。一番皆さんのレベルアップに合っているテクニックだと思います。

 トップスピードでのドライブインは得意なので、それに緩急をつけて、さらにディフェンスが守りづらいドライブインを目指していきましょう!


3.フラッシュシューティング3つの距離  いつものフラッシュシューティングを、3つの距離から練習しました。近距離・フリースロー付近・3ポイントの3つの場所で15本ずつ決めてもらいました。制限時間は2分です。見事、1チームは目標をクリアできました!素晴らしい!

4.ステイシューティング  シューターはステイの状態でパスを受けて3ポイントシュートを練習しました。入ったら繰り返す、外れたら修正するという作業を繰り返しながら、感覚的に技術を身体に染み込ませていきましょう。

 シュートが左右に曲がったら、
身体の向き・バランス・フォロースルーのずれ、ボールの持ち方の順に自分のフォームをチェックしていき、問題点をひとつずつ意識しながら練習していきましょう。

5.ムービングシューティング  動いた後の3ポイントシュートです。動いている分、バランスが崩れやすく、ボールの持ち方なども不安定になりやすいのですが、そういった中でも身体が自然と良いフォロースルーを実践し、確率よくシュートを決められるように、そんな感覚をつかんていくために練習します。

6.3on3→3メンブレイク  今 日の総合練習です。ガードは縦にドライブできってきて、アウトサイドへキックアウトし、アウトサイドの選手はそこから3ポイントを狙いましょう。ドライブ ができなかったり、シュートに行けない場合も、インサイドがポストアップして、練習してきたステップワークで勝負しましょう。

 ディフェンス側は、リバウンドから速攻に行きます。最初は、一人のディフェンスだけが戻る設定にしたので、ロングパス速攻、速い攻めがしやすかったと思います。

 次に、ディフェンスは二人戻るようにしたので、ディフェンスはゴールに戻る選手と途中でボールにプレッシャーをかける選手が出てきました。速攻側は、ボールをどこにつなぐとよりチャンスなのか、
判断が重要になります。

 最後にはディフェンスはそのまま戻ってくるようになったので、そんな中でも
まずはファーストブレイクを狙い、ダメならサイドラインブレイクでセカンダリーを狙うという形を確認しました。

7.スクリメージ  最後に、ゲーム形式で練習しました。リバウンドから素早く速攻に移ることがテーマです

 誰かがボールを持った時に、サイドアウトした場合と、ガードがミドルラインへ飛び込んできた場合、ディフェンスが戻ってきている場合とアウトナンバーの場合、それぞれを判断しながら
ディフェンスが戻りきる前に勝負をしかけていきましょう。

 皆さんのチームがさらにレベルアップしていける部分は、この速攻の部分です。判断をみがき、経験を積むことでもっともっと得点を計算できると思います。ますます磨いていきましょう!

 ポイントは、ファーストブレイクでレイアップに持ち込めなかった場合、
すばやくウイングへボールを落とすことです。このポジションが、インサイドへパスを入れるのにもっとも良い角度で、次の展開やドライブインにもつなげられるチャンスポジションです。

 
ビッグマンがいるチームと戦っても自分たちの得点を増やすためには、このファーストブレイクが重要です。ディフェンスが構える前にチャンスをつくり、シュートを決め切ってしまうというのをテーマに、まだまだレベルアップしていきましょう!

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 もうすぐ、目標としてきた大会が来ますね。僕が信じているのは、勝利し続けるチームは勝利を目指しているのではないという事実です。勝利し続けるチームは、勝利自体を目指しているのではなく、より良いチーム、より強いチームになり続けようと成長を目指し続けるチームだと言われています。

 ゴールを決めてしまうと、そこに近づいたときに失速してしまします。100m走を思い出してください。ゴールラインで止まるつもりで走っていたら、タイ ムは落ちてしまいますね。そのゴールを走り抜けない限り、ゴールで最高のパフォーマンスは発揮できないのです。

 皆さんがまだまだ成長を続け、
なりうる最高の自分を目指しつつ、チームとしても「なりうる最高のチーム」に近づけるように、今日もメニューを考えました。これまで紹介してきた、流れを生むコートの雰囲気づくり・一試合一試合、なりうる最高の自分を目指すこと、そして、なりうる最高のチームに一歩でも近づけるように最大限の努力を続けること、これらのことを今年のチームの皆さんに送りたいと思います。

 次回が最後の練習になりますが、まだまだ大会を通して成長していく皆さんをずっと応援していきたいと思います。