1.ドラゴンボール |
|
ドラゴンボールはウォーミングアップをしながらの状況判断トレーニングです。先に自分の陣地にボールを3つ集めたチームの勝ちです。
この練習では2つ集めたチームのボールを優先的に狙っていかないといけません。敵チームの状況を見て良い判断をしないと負けてしまいます。バスケットでは「見る」という事がとても大切なので、自分たちの状況だけではなく、他の人の状況も見れるようにしましょう。
|
|
2.シュートの復習 |
|
前回に引き続き、シュートの復習をしました。今回は後半に紹介する1分1on1で、3ポイントが大きなテーマになるので、左右に曲がるシュートフォームにならないように、距離を伸ばしていく練習を紹介しました。
シュートが入ったら一歩下がるという練習で後ろに下がっていくと、ある距離から急にボールが不安定になる場所があると思います。
そこが、皆さんのシュートのターニングポイントです。
この距離よりも遠いところからシュート練習をすると、飛距離が足らないため距離を足すための工夫が必要になります。この工夫がシュートに曲がる原因を生んでしまうと、遠い距離のシュートを安定して決めることはできません。
距離を足すために体をひねってしまったり、体が傾いてしまうようだと、それが曲がる原因になってしまうので、こういった距離を延ばす工夫は避けたほうが良いでしょう。
左右に曲がる原因はシュートフォームです。シュートフォームをほとんど変えずにシュートの飛距離を足すには、前方向へのジャンプをうまく使います。
ジャンプを足せば、上半身のシュートフォームを変えずに距離を延ばすことができます。
脚力や腕力がついてきたら、徐々にジャンプを減らせばよいので、シュートフォームに悪い癖をつけることなくロングシュートを打つことができます。
徐々に距離が遠くなるようにシュートを打っていき、不安定になった場所の少し前が皆さんの「シュート距離」です。そのシュート距離からさらに後ろでうつ場合は、少し前に飛びながらフォームを変えずにまっすぐ打つように意識しましょう!
|
|
3.ロールジャンプの分解練習 |
|
この後に紹介するパワーレイアップで使う「ロールジャンプ」というテクニックを分解練習で確かめました。
まずは、その場でロールターンをします。ロールターンの最後の瞬間に軸足で地面をけり、今いた場所から離れて着地する練習です。
これがうまくできたら、これをドリブルしながら練習します。ドリブルからロールターンをはじめ、最後に軸足で地面をけってジャンプです。
ボールを保持するタイミングは、軸足が地面から離れた後です。頭が傾いて回転でバランスを崩さないように、高跳びではなく、幅跳びで遠くに跳べるように気を付けてください。
次に、ウイングからドライブインをしていって、台形のあたりでロールターンを始め、最後に軸足で地面をけって一気にレイアップにいってもらいました。
このように段階を踏んで、自分のレベルにあわせて技術を磨いていきましょう! |
|
4.パワーレイアップ |
|
ディフェンスのプレッシャーに負けないドライブインの練習です。バランスとボールの位置に気をつけましょう。ボールをディフェンスから遠いところでキープし、ステップを踏めるように練習しましょう!
ディフェンスがドライブのコースに入ってくるまでは、力強くゴールに向かうべきです。肩がディフェンスの腰を抜いていれば、オフェンスの方が勝ちの状態です。
その状態から、わざわざゴールより遠くへ向かってしまうと、ファールはもらえない、シュートは難しいという体勢になってしまいます。ディフェンスとの接触
に慣れていない選手ほど、このような難しい体勢になりやすいので、ぶつかり合いの中でバランスを取るこの「パワーレイアップ」をたくさん練習しておきま
しょう。
ドリブル中にディフェンスがコースに入ってきたら、ロールして一気に抜いてしまいましょう。先ほど紹介したロールジャンプをここで使います。このテクニックを使って一気にディフェンスを置き去りにできれば最高です。ロールジャンプのテクニックはトラベリングを吹かれやすいので注意が必要です。
ロールまではドリブルの動作で、軸足が地面から離れてジャンプしたあとにボールを保持するようにすれば、トラベリングになりません。
このとき、初めからロールするつもりのドライブをしてはいけません。あくまでも、まずは力強くレイアップを狙っていくことで
す。レイアップに向かうコースがディフェンスとの接触をよけるようなコースだと、その逆のロールターンもゴールへ向かえないのです。結局チャンスが作れな
いドライブインになってしまいます。まずはゴールに向かって多少ぶつかり合いながらもつきすすみ、それでもディフェンスが止めに来たらロールジャンプで
す。
ロールした後にも次のディフェンスがいますから、ドライブ中にもコートの状況を把握しておき、ヘルプがいるかどうかは判断しておきましょう! |
|
5.ジャブステップからの1on1 |
|
1on1は、抜く場面、ステップ場面、シュート場面の3つに分解できます。パワーレイアップドリルでステップとシュート場面の練習をしたので、今度は抜く場面の練習です。ボールをもった状態から相手を抜くためのステップを練習しました。
ジャブステップは、ディフェンスとの距離感をさぐったり、相手の反応をさぐるのに使う小さいステップです。そのステップから加速するタイミングを紹介しました。
ディフェンスは何かに反応し終わった瞬間に動かれると反応が遅れます。そして、何かに反応し始める瞬間に逆をつかれると対応が難しくなります。
その瞬間を感じることができるようになればもっと1on1がうまくなりますので、今回練習したジャブステップをぜひたくさん使ってみてくださいね。
|
|
6.勝ち残り1on1 |
|
最後にシュートを決めた選手が連続でオフェンスをする1on1練習を行いました。
ボールを持ったときに、打てたら打つ、打てなかったら抜く、抜くときは遠回りをせず、接触しながらでも攻撃的なコースを突く、途中でディフェンスがコースに入ってきたらその逆をロールジャンプでやっつける、こういったイメージで今回のクリニックを組み立てました。この練習はぜひ繰り返しチャレンジしてみてもらいたいドリルです。 |