指導のねらい
1)シュートのバディコーチシステム
2)ドリブルテクニックの基本
3)2人目のディフェンスをかわすテクニック(ギャロップステップ)

 Practice Menu Key Point !
1.ハンドリングドリル
 クイックフットドリル
 最初に、ハンドリングドリルを行いました。
・ハンドリングタイムアタック
 1分をクリアできた選手が3名でました!次回はもっとたくさんのクリア選手がでることを期待しています!

・クイックフットテスト
 ライン上を前後にすばやく10往復し、終わったらすぐに左右に10往復し、この合計20往復を10秒以内にできればクリアです。ギャロップステップを今 回練習するのですが、いつ、どのタイミングでもすばやく方向を変えられるようにという予備練習です。


2.ドリブルドリル
 ・スロー
 ・スピード
 ・フロントチェンジ
 今回から、毎週ドリブルのテクニックも紹介していこうと思います。少しずつテクニックを紹介していくので、毎回ひとつひとつ自分のものにしていってください。

まずは、ドリルの基本を紹介しました。

1.スタートは
基本姿勢からです。肩・膝・つま先が床から垂直に一直線になるようなバランスで、トリプルスレットに構えましょう。

2.そこから、
オンサイドの突き出し練習です。右側に右足から、左側に左足から突き出すこのドライブの一歩目が、非常にトラベリングになりやすいので注意が必要です。
 右手側にオンサイドで突き出す場合は、左の肘が右の膝の上にくるようにし、頭は右ひざの上にくるようにします。軸足の膝は地面に近づくようにし、ボール は前方に突き出します。右足が地面に着くときにはドリブルを突き始められるように、習慣化していきましょう。

3.
ドリブルテクニックの練習です。最初はスロー、次はスピードドリブルを練習しました。3回目はフロントチェンジです。
フロントチェンジを練習するために、ツイストステップの練習を紹介しました。次に行きたい方に膝をとつま先を向け、すばやく地面を蹴れるようにしましょう。
 また、
フロントチェンジは最も攻撃的で、最もディフェンスに取られやすい切り返しです。攻撃的であるメリットを最大限に生かすために、ドリブルのスピード、抜いた後のスピードアップを大事にしましょう。
 また、
最もディフェンスに取られやすいというデメリットを補うために、なるべく体の近くを通し、膝の下から下へ抜けていくような、低い軌道の切り返しになるようにしましょう。

4.
ハーフラインでもう一度基本姿勢にとまります。ここは、ジャンプストップやストライドストップを練習します。良いストップから、良いシュートや良いパスがうまれます。スタートの時とは逆の足で突き出しを行ってまたスタートです。

5.最後のゴール近くは
シュートです。いま練習しているテクニックを使って、試合の動きの中でシュートまでいけるように気をつけましょう。

3.シュートのバディコーチシステム  今回から、シュート練習時のパートナーに、「シューティングコーチ」を務めてもらうことにしました。バディコーチシステムと名付け、これからセカンドステップではそれぞれがパートナーのシュートをチェックし、フィードバックしてあげられるように「全員シューティングコーチ化計画」を発動したいと思います。

 今回は、
「良い始まり」「良い終わり」のチェックを行いました。
ボールの持ち方、構え、フォロースルーの形は、止まっている状態で確認できるので、もっとも分かりやすいティーチングポイントです。

1.シューティングフィンガーがボールの中心をさしているか
2.シューティングライン上にボールがあるか
3.肘が開いていないか
4.フォロースルーは止まっているか
5.シューティングフィンガーはリングを指しているか


以上のポイントを、それぞれパートナーがチェックし、お互いに意識して練習できるようになりましょう!

4.ギャロップステップ分解ドリル 1.その場でボールをバウンドさせて、空中でキャッチし身体を反転させる

2.片足を横に踏み出しながらドリブルを突き、そのままジャンプして空中で反転、逆向きになって着地する

3.なるべく大きく跳べるように、ドリブルを突いた瞬間に横に大きく移動

4.ウイングからエルボーへドライブインし、途中でギャロップステップを使って身体の向きを変え、シュート

以上の分解練習を行ってから、次の実戦的な感覚をつかむ練習に入りました。

5.スモールゲートギャロップ  エルボー辺りに2人、ローポスト辺りに2人立っています。2人の間は人1人がギリギリ通過できるくらいのスペースです。

 ドリブルしながらこの2人に近づいていき、2人の間のスペースをギャロップを使って飛び越します。狭いスペースしかないので、
ギャロップに入るタイミングとジャンプの角度が重要になります。

 ディフェンスの間を抜けるときにはボールを抱えて持ち、絶対に相手にとられないように気をつけましょう!


6.1on2  ギャロップステップの実戦練習です。1人目のディフェンスが抜かれたら、2人目のヘルプディフェンスが飛び出します。1人目のディフェンスも追ってくるので、1人目と2人目のディフェンスの間をギャロップステップで通過しましょう。

 今まで練習してきたギャロップステップを実戦的にタイミングや感覚をつかんでいくための練習です。慣れてきたら、ディフェンスをライブにし、そのままレイアップにいくか、ギャロップステップにいくかを判断できるようになりましょう。

7.ゲーム  最後はピックアップゲームを行いました。これから毎回ピックアップゲームを取り入れていきたいと思います。今回練習したことをゲームでチャレンジしていきましょう!

 指導の感想と次回へ向けてのコメント
 今回は、次の公式を紹介しました。
 上達する量=意識の量×練習量
 単純化した模式ですが、シュートも、ギャロップステップも意識を持って取り組んでいないと上達は遅くなります。フォロースルーを止めることも、多くの選 手が手を抜いて雑にフォロースルーをしてしまいます。そうすると、意識の量は減りますから、上手になりたかったら毎日300本くらいシューティングをする くらいの練習時間が無いと、成果としてなかなかコートにシュート力が現れません。フォロースルーを止め、なぜシュートが曲がったかの確認、ボールに伝わっ たスピードの感覚を残す、こういった意識の量を増やす努力をすれば、練習時間の少なさを補うことが出来るのです。そして、それだけの意識をもった選手が、 多くの練習量をこなすことで、偉大なシューターへと成長することが出来るのです。

 ギャロップステップについても、最後のゲームで意識して使っていこうとする人は成長が速くなります。
まずはチャレンジをすることです。失敗をしなければ、経験は積めません。経験が無ければ、良い判断は出来ないのです。これから練習最後のピックアップゲームを用意しようと思っていますので、ぜひそこでチャレンジをしていきましょう!